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地図状舌 ちずじょうぜつgeographical tongue

家庭医学館の解説

ちずじょうぜつ【地図状舌 Geographic Tongue】

[どんな病気か]
 舌の中央部や舌の辺縁部(ふち)に、不整で境界の明瞭(めいりょう)な円形や楕円形(だえんけい)の赤い斑点(はんてん)が見られる状態で、1個できることもあれば多数できることもあります。
 大きさは数mmから数cmとさまざまで、ふつう、薄い白色の隆起で周囲の正常な粘膜(ねんまく)と隔てられています。
 さらに、病変部分は互いに癒合(ゆごう)して地図状に見え、また、日によって形や位置が変わることが特徴で、移動性舌炎(いどうせいぜつえん)と呼ばれることもあります。
 病変は、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)という舌の表面の細かい突起が剥脱(はくだつ)して(はがれて)できたものです。ふつうは、痛みや味覚障害などの自覚症状はありません。
 発生率は、人口の1~2%といわれ、すべての年代でみられますが、若干、女性が多くなっています。
[治療]
 原因は不明ですが、遺伝的要因、心因的要因、アトピーなどとの関連性が指摘されています。
 数週から数か月、ときには何年も存在することがありますが、とくに治療する必要性はありません。

出典 小学館家庭医学館について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地図状舌
ちずじょうぜつ

主として小児の舌に地図状の病変をおこす疾患で、地図舌ともいわれる。消化不良に伴っておこることが多いが、遺伝、異常体質、滲出(しんしゅつ)性素因、神経性素因なども関係があるとされている。舌粘膜の病変は一過性であり、絶えずその位置、形が変わるのが特徴であるため、良性移動性舌炎、遊走疹(しん)とよばれることもある。上皮の角化症、壊死(えし)、剥離(はくり)、および粘膜下の水腫(すいしゅ)、慢性炎症所見などがみられるため、舌は黄色で縁どられた不規則な紅斑(こうはん)を呈し、地図状の表現に相当する肉眼的所見を示す。舌の背部、後方側縁部に好んで発生するが、痛みはなく、また特別の治療を必要としないといわれている。[渡辺 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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