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塞の神 さえのかみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塞の神
さえのかみ

村や部落の境にあって,他から侵入するものを防ぐ神。邪悪なものを防ぐとりでの役割を果すところからこの名がある。境の神の一つで,道祖神道陸神 (どうろくじん) ,たむけの神,くなどの神などともいう。村落を中心に考えたとき,村境は異郷や他界との通路であり,遠くから来臨する神や霊もここを通り,また外敵や流行病もそこから入ってくる。それらを祀り,また防ぐために設けられた神であるが,種々の信仰が習合し,その性格は必ずしも明らかでない。一般には神来臨の場所として,伝説と結びついた樹木や岩石があり,七夕の短冊竹や虫送りの人形を送り出すところとなり,また流行病のときには道切り注連縄 (しめなわ) を張ったりする。小正月左義長などの火祭をここで行う場合もある。神祠,神体としては,「塞の神」「道祖神」などの字を刻んだ石を建てたものが多いが,山梨県には丸石を祀ったものもあり,人の姿を刻んだ石や,男根形の石を建てるものも少くない。行路や旅の神と考える地方ではわらじを供え,また子供の神としてよだれ掛けを下げたり,耳の神として穴あきの石を供えたりするところもある。

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百科事典マイペディアの解説

塞の神【さいのかみ】

道祖神(どうそじん)

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世界大百科事典内の塞の神の言及

【縁結び】より

…縁とは親子,夫婦,主従など広く人間関係をさし,縁結びとはそれを結ぶことであるが,一般には夫婦,男女の関係を結ぶことをいい,男女の縁を結ぶ呪術的習俗をいうこともある。縁結びには超自然の意志が関係すると考えられており,各地に男女の縁を結ぶとされる神仏があって,良縁祈願がなされている。島根県の出雲大社は農耕神,福神としての性格とともに縁結びの神,仲人の神として知られている。また旧暦10月の神無月には全国の神々が出雲に集まるとされるが,その際,神々は男女の縁を結ぶといわれている。…

【道祖神】より

…サエノカミ(塞の神),ドウロクジン(道陸神),フナドガミ(岐神)などとも呼ばれ,村の境域に置かれて外部から侵入する邪霊,悪鬼,疫神などをさえぎったり,はねかえそうとする民俗神である。陰陽石や丸石などの自然石をまつったものから,男女二神の結び合う姿を彫り込んだもの(双体道祖神)まで,この神の表徴は多様である。…

※「塞の神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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