日本歴史地名大系 「売木村」の解説 売木村うるぎむら 長野県:下伊那郡売木村面積:四四・三五平方キロ下伊那郡の最南端に位置する農山村。北と東は阿南(あなん)町、南は愛知県北設楽(きたしたら)郡、西は根羽(ねば)村と平谷(ひらや)村に接する。天竜奥三河国定公園に属する県境の茶臼(ちやうす)山から流れ出た売木川(軒山(のきやま)川)が村の中央部を北東流し、阿南町和合(わごう)で和合川と合流して和知野(わちの)川となり天竜川に注ぐ。売木川に沿って標高八〇〇―九〇〇メートルの細長い高原状の盆地が形成され、耕地が開け、米作が行われる。人家はこの地域に集中する。山林資源を利用した製炭業も行われていた。 売木村うるぎむら 長野県:下伊那郡売木村売木村[現在地名]売木村現売木村と地域を同じくする。江儀遠山(えぎとおやま)庄と美濃遠山庄の二つの荘域が合わさる地域にあたっていたとみられるが、文献的には明らかでない。元禄(一六八八―一七〇四)末成立の「下条記」に「福島・向方・帯川・新野迄是ヲ関方三千貫ト云」「西ハ和合・売木・月瀬・根羽・平谷・波合ヲ切リ、北ハ不残下条領也」とあり、初めは関氏の支配下にあったが、のちに下条氏の勢力下に入ったものと推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「売木村」の意味・わかりやすい解説 売木〔村〕うるぎ 長野県南端部,愛知県境にある村。美濃三河高原の北東部にあたる。 1948年豊村から分離して成立。村名が示すように,以前は長野県有数の製炭地であった。高原状の小盆地を中心に米作が行われるほか,野菜,工芸作物,林産物などが栽培される。観光開発が進み,農業は兼業がほとんどである。国道 418号線が通る。面積 43.43km2。人口 548(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by