コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

夏祭(り) ナツマツリ

4件 の用語解説(夏祭(り)の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

なつ‐まつり【夏祭(り)】

夏季に行われる神社の祭り。疫病・災厄などをはらう祈願から発生したものが多い。 夏》

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

夏祭【なつまつり】

夏季に行われる祭。豊作を祈って各地の神社で田植祭が行われ,また病災を免れようとする夏越(なごし)の祓(はらい)が行われる。祖先の霊を慰める魂祭(たままつり)も盆行事としてたいせつに扱われる。
→関連項目祭り

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

なつまつり【夏祭】

夏に行う祭礼行事の総称。おもに田植,祓(はらい),御霊(ごりよう),虫送りなどの祭りがある。陰暦で4,5,6月だが,一般に陽暦5月上旬の立夏から8月上旬の立秋までの祭礼をいう。平安時代に京都では陰暦4月中の酉(とり)の日(現在5月15日)に行われた賀茂神社葵祭あおいまつり)が盛んで,これを〈まつり〉と呼び,やがて〈まつり〉は夏祭の総称となり,俳諧で夏の季語にまでなった。869年(貞観11)に始まったという京都祇園祭ぎおんまつり)は疫病流行を御霊のたたりとみてこれを神泉苑(しんせんえん)に鎮送する形式だったが,やはり神輿(みこし)洗いや山鉾(やまぼこ)巡幸などの神幸祭に,祓や御霊,虫送りに通じる主旨がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夏祭
なつまつり

夏に行われる祭りで、期日は地方によってまちまちである。春秋の祭りと違い、本来の姿から大きな変化をきたしている。もともとこの時期は災厄を除去する行事の行われるときであった。とくに稲作にとって虫害や風害のおそれのほかに、水の心配がなにより大事(おおごと)で、この時分、水神の祭りをする土地が多くみられた。牛頭天王(ごずてんのう)を祀(まつ)ったという祇園(ぎおん)信仰が、近世以降全国にわたって夏祭として行われるようになり、その結果、夏祭が都会風の祭礼に変化してきた。『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』には「江戸の桜田山王、神田明神の御祭礼壮麗なり」とされ、元禄(げんろく)期(1688~1704)より神田明神祭には将軍の上覧があるようになった。また屋台や傘鉾(かさほこ)の練物(ねりもの)が出て多人数の見物人が集まるようになったが、享保(きょうほう)期(1716~36)に一時あまり豪華な祭礼は禁止されたとある。祇園祭の本家ともいうべき京都の八坂(やさか)神社の祇園祭は、もと旧暦6月7日から14日に及んで行われたが、現代は7月17日から24日までに行われている。しかし前後の行事を入れると7月いっぱいかかっている。祇園と同じ系統の祭りでよく知られているのは、愛知県津島市の津島祭で、天王祭とよばれ、7月第4土曜日とその翌日の日曜日に行われている。天王川に神輿渡御(しんよとぎょ)があり、夜提灯(ちょうちん)をつけた車楽船(だんじりぶね)が五艘(そう)出る。16日には神葭(みよし)流しという厄(やく)送りの神事が深夜行われる。
 岩手県下の農村では、旧暦6月15日に古くより農神を祀り厄除(やくよ)けとして藁馬(わらうま)をつくって神送りしたが、いまでは牛頭天王を祀ると称している所が多い。陸中の海岸地帯ではやはり6月15日に曳船(ひきふね)祭を行っている。海上安全と豊漁を祈るという。愛知県北設楽(きたしたら)郡では6月15日の祇園祭の早朝、小麦稈(かん)でこしらえた包(ほう)に塩なしの米団子を包んで村内の神々に供える。翌16日は川へ行くことを忌む。長崎県壱岐(いき)島では「祇園三日、イミ三日」といって祇園祭の3日間は海へ入らない。山口県阿武(あぶ)郡では6月15日を牛の祇園といって牛を水辺に引いて行き洗ってやる。祇園の氏子はキュウリを食べないと諸地方でいわれている。[大藤時彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

夏祭(り)の関連キーワード花田植管絃祭伊勢の御田植私祭秋祭荒くろ摺り御田植祭庭田植宵祭

今日のキーワード

ネコノミクス

猫が生み出す経済効果を指す造語。2012年に発足した安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」にちなみ、経済が低迷する中でも猫に関連するビジネスが盛況で、大きな経済効果をもたらしていることを表現したもの。...

続きを読む

コトバンク for iPhone