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度会氏 わたらいうじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

度会氏
わたらいうじ

伊勢神宮外宮 (豊受大神宮) の祠官の家。鎌倉~南北朝時代,行忠,家行が神道五部書を経典として,伊勢神道 (度会神道) を唱え,外宮の地位を高めようとした。また神宮と庶民との結びつきを強め,神宮の発展に貢献。

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百科事典マイペディアの解説

度会氏【わたらいうじ】

伊勢神宮の外宮(げくう)に歴代奉仕した家で,内宮(ないくう)の荒木田氏と並ぶ。天日別(あめのひわけ)命の末裔(まつえい)と称し,度会神主(かんぬし)とも名乗る。
→関連項目葛西御厨社家相馬御厨

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世界大百科事典 第2版の解説

わたらいうじ【度会氏】

伊勢の豊受大神宮(外宮)禰宜(ねぎ)として累代奉仕してきた氏族(皇大神宮(内宮)禰宜は荒木田氏が累代奉仕)。その起源について諸説があり,一に《伊勢国風土記》逸文にいう神武天皇のとき,伊勢を平定した天日別(あめのひわけ)命の裔で神宮鎮座以来奉仕といい,また一に天孫降臨に供奉して降った始祖天牟羅雲(あめのむらくも)命の裔大若子(おおわくご)命が,神宮鎮座のはじめ大神主兼神国造に補され,のち672年(天武1)大神主を改め禰宜職が置かれるにあたり,一族の志己夫(しこふ)が皇大神宮禰宜に,兄虫(えむし)が豊受大神宮禰宜に補され,以後継承してきたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

度会氏
わたらいうじ

伊勢(いせ)神宮の外宮(げくう)(豊受(とようけ)大神宮)禰宜(ねぎ)家として鎮座以来累代(るいだい)奉仕してきた氏族。神宮では古く斎王(さいおう)、祭主、宮司、禰宜、物忌(ものいみ)、物忌父、内人(うちんど)などの祠職(ししょく)が奉仕してきたが、皇女また王女より任命される斎王、大中臣(おおなかとみ)氏が奉仕した祭主、宮司は内外両宮に奉仕し、禰宜以下はそれぞれ別で内宮(皇大神宮)側の荒木田氏と並び奉仕した。その初め神領、度会、多気(たけ)、飯野(いいの)の3神郡内で実権を握り、律令(りつりょう)体制の崩壊するとともに、その初め一員であった禰宜定員を増し、多くの権(ごん)禰宜も補して御厨(みくりや)、御園(みその)の確保に努め、中世初頭より神宮運営の実権も握り、また神仏習合を避けて独自の神道(しんとう)神学を樹立、いわゆる伊勢神道(度会神道)をおこし、行忠(ゆきただ)、常昌(つねよし)、家行(いえゆき)ら学識優れた禰宜を出した。しかし、常昌、家行らは南朝と結び付いていたため、その衰退とともに衰えた。近世になり太平となるとともにふたたび勢力を盛り返し、延佳(のぶよし)が出て伊勢神道を再興、外宮祠官のために豊宮崎(とよみやざき)文庫を設置した。また中世以降の御師(おんし)職もこの時代にことに発達し、全国に伊勢信仰を広めた。一族について、1329年(元徳1)後醍醐(ごだいご)天皇の命を受け常昌が撰進(せんしん)した『元徳(げんとく)奏覧度会系図』ほかがあるが、繁栄して多くに分かれ、1871年(明治4)世襲制廃止とともに免ぜられたあと、その宗家松木家が88年男爵を授けられた。[鎌田純一]

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世界大百科事典内の度会氏の言及

【偽書】より

…神道家の権威を高めるために,有名な人の作とするという手段が援用されたものである。鎌倉時代に外宮の度会(わたらい)氏は内宮の荒木田氏と対等の地位を得るために,多くの書を渉猟して研究の結果を述作した。それを集成したのが《神道五部書》で,主として度会行忠の作と知られている。…

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