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多毛症 たもうしょうhirsutism; hypertrichosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

多毛症
たもうしょう
hirsutism; hypertrichosis

毛髪過多症ともいう。全身性と限局性とがある。 (1) 全身性多毛症 毛の数の増加ではなく,太くなることによって多毛のような印象を与える状態をいう。先天性多毛症には先祖返りとみなされる毛人がある。後天性多毛症には,副腎や卵巣の腫瘍によるもの,ホルモン剤などの薬剤によるものがある。 (2) 限局性多毛症 生理的多毛症のほかに色素性母斑における硬毛発生,潜在性脊椎披裂における仙骨部硬毛巣,ホルモン剤外用による局所性多毛などがある。

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デジタル大辞泉の解説

たもう‐しょう〔‐シヤウ〕【多毛症】

うぶ毛が生える所に多数の硬毛を生じる状態。部分的なものと全身的なもの、先天的なものと後天的なものとがある。

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百科事典マイペディアの解説

多毛症【たもうしょう】

毛髪過多症とも。毳毛(ぜいもう)(うぶげ)部に硬毛が全身性または局所性に過剰発毛したもの。遺伝内分泌疾患のほか,ホルモン剤の使用等でも起こるが,原因不明のものが多い。

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家庭医学館の解説

たもうしょう【多毛症 Hypertrichosis】

[どんな病気か]
 性ホルモンの影響を受けている毛を性毛(せいもう)といい、わき毛、陰毛(いんもう)がそうです。また、男性ホルモンのアンドロゲンは、ひげ、胸毛前腕下腿(かたい)の毛などの発育に影響を与えています。多毛症は、うぶ毛(軟毛(なんもう))が肥大するか、通常みられる毛(硬毛(こうもう))に変化したもので、毛の数が増加したものではありません。
[治療]
 毛を化学的に分解する除毛クリーム、フォーム、物理的に脱毛を行なう脱毛テープ、クリーム、ゼリー、多毛を目立たなくさせる脱色素剤などを使用します。

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大辞林 第三版の解説

たもうしょう【多毛症】

うぶ毛が生えるところに多数の硬毛が生える状態。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

多毛症
たもうしょう

毛髪過多症ともいい、男性型多毛症と生毛性多毛症がある。思春期以降の男性の身体には、ひげやわきげ、陰毛のほかに、四肢、前胸部、ときには下腹部や上背部にも硬毛が生え、その程度は先天的、体質的に個人差がある。女性で顔面や腕、すねに男性のような硬毛が生える場合が男性型多毛症という。男性型多毛症の原因としては体質的なものもあるが、卵巣アンドロゲンの分泌過剰による男性化をもたらす卵巣腫瘍(しゅよう)や、無月経に伴う軽度の男性化をもたらすクッシング症候群、および副腎(ふくじん)アンドロゲンの分泌過剰による男性化をもたらす副腎性器症候群などの内分泌疾患のほか、男性ホルモンやタンパク同化ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、経口避妊薬などの注射や内服による薬剤性のものがある。生毛性多毛症は、胎生期のうぶ毛が生後も残るもので、顔や全身が長いうぶ毛で覆われる。後天的に軟毛がうぶ毛に戻る場合もあり、ときに気管支癌(がん)の合併があるので注意を要する。[齋藤公子]

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