多毛症とは、
多毛症は男性ホルモンが過剰に作られたり、男性ホルモンに対する反応性が高まって発症します。女性の場合は男性ホルモンは卵巣と
薬剤により多毛になることがあります。全身投与する
女性でも、男性ホルモンが過剰な場合は口のまわりの毛が太くなり、男性の髭のようになります。胸毛、腕、大腿、下腿の毛も太い硬毛になります。陰毛は男性のようにへそに向かって硬毛が生えます。多毛以外にもにきび、壮年性脱毛症、月経異常、声が低くなるなどの症状が現れます。多嚢胞性卵巣症候群では、性早熟、肥満などの症状も伴っています。
毛の濃さには個人差があります。多毛以外の症状の有無、薬剤内服の有無などをよく調べます。血中の男性ホルモン量の測定や染色体分析を行います。超音波断層法、CT、MRIなどの画像診断法を用いて、卵巣、副腎の腫大、腫瘍の有無を検査します。
卵巣、副腎、
多毛はいろいろな内分泌疾患の一症状として現れることがあります。一方、多毛の程度には大きな個人差があります。皮膚科を受診して早期に正確に診断することが大切です。
嵯峨 賢次
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
毛髪過多症ともいい、男性型多毛症と生毛性多毛症がある。思春期以降の男性の身体には、ひげやわきげ、陰毛のほかに、四肢、前胸部、ときには下腹部や上背部にも硬毛が生え、その程度は先天的、体質的に個人差がある。女性で顔面や腕、すねに男性のような硬毛が生える場合が男性型多毛症という。男性型多毛症の原因としては体質的なものもあるが、卵巣アンドロゲンの分泌過剰による男性化をもたらす卵巣腫瘍(しゅよう)や、無月経に伴う軽度の男性化をもたらすクッシング症候群、および副腎(ふくじん)アンドロゲンの分泌過剰による男性化をもたらす副腎性器症候群などの内分泌疾患のほか、男性ホルモンやタンパク同化ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、経口避妊薬などの注射や内服による薬剤性のものがある。生毛性多毛症は、胎生期のうぶ毛が生後も残るもので、顔や全身が長いうぶ毛で覆われる。後天的に軟毛がうぶ毛に戻る場合もあり、ときに気管支癌(がん)の合併があるので注意を要する。
[齋藤公子]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新