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夜のガスパール よるのガスパールGaspard de la nuit, fantaisies à la manière de Rembrandt et de Callot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夜のガスパール
よるのガスパール
Gaspard de la nuit, fantaisies à la manière de Rembrandt et de Callot

フランスの詩人アロイジュス・ベルトランの唯一の詩集。 1842年刊。副題「レンブラントおよびカロ風幻想詩」。散文詩 52編と「断章」 13を収める。主として中世に題材を求めたロマン派的趣味を,特異な文体と絵画的イメージで描く。ボードレールによって認められ,今日では散文詩のジャンルを創始したものとして,また象徴派からシュルレアリスムにいたる近代詩の先駆をなすものとして評価が高い。

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デジタル大辞泉の解説

よるのガスパール【夜のガスパール】

《原題、〈フランスGaspard de la nuitベルトランの散文詩集。副題は「レンブラント、カロ風の幻想曲」。著者没後の1842年に刊行。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜のガスパール
よるのがすぱーる
Gaspard de la Nuit

フランスの詩人ベルトランの散文詩集、副題「レンブラント、カロ風の幻想曲」。作者の死の翌年の1842年刊行。百年戦争エピソードフランドル地方の風俗を、簡潔な散文で視覚的に描いた作品。当時としては前例のないスタイルで、ベルトラン自身「新しいジャンル」とよび、後年ボードレールにより「散文詩」として確立される。六部からなり、それぞれ10編前後の散文詩を含む。「写真的」と評されるほど客観的描写に特徴があり、読者は一編ごとに、あたかも一枚の絵画を見るかのような印象を受ける。ラベルの同名ピアノ曲集(1908)は、このなかの三編の作品に想を得たものである。[及川 茂]
『及川茂訳『夜のガスパール』(1983・書肆風の薔薇)』

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