大字報(読み)だいじほう(英語表記)Dai-zi-bao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「大字報」の解説

大字報
だいじほう
Dai-zi-bao

中国の壁新聞のこと。 1957年の整風運動において,労働者の意見や批判などを書いた大字報が大いに用いられた。毛沢東は「大字報は非常に効果のある新式武器で,……大衆のいる所ならばどこでも活用することができる」としてこれの利用を強調した。特に文化大革命のときには,工場や協同組合,学校の大字報室 (一般には公開されなかった) や街頭などに盛んに張出され,活用された。なかでも北京大学と清華大学の大字報はオピニオン・リーダーの意見を知らせるという大きな役割を果した。

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精選版 日本国語大辞典「大字報」の解説

だい‐じほう【大字報】

〘名〙 中華人民共和国で、人民が自己の見解を主張するためにはり出した大型の壁新聞。一九五七年の反右派闘争以降発展し、文化大革命のなかで定着した。

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世界大百科事典 第2版「大字報」の解説

だいじほう【大字報 dà zì bào】

中国で壁新聞をいう。その起源は抗日戦争のころにさかのぼるが,新中国成立後,1957年の反右派闘争で批判と自己批判を記して公開する手段として使用されるようになった。プロレタリア文化大革命の時期には〈文革〉推進の強力な闘争手段となり,大字報による批判がきっかけとなって多くの幹部が失脚した。その後も〈民主化〉に一定の役割をはたしたが,80年ごろから禁止されている。【山田 敬三】

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世界大百科事典内の大字報の言及

【壁新聞】より

…ヒトラーのナチズムは,国民を動員するための手段として地域などにおける宣伝手段としての壁新聞の役割を強調した。中国においては大字報と呼ばれる壁新聞形式の意見表明が,文化大革命を清算する時期に少数意見発表の自由度の指標となった。壁新聞の働きは,情勢の変動に対する人々の関心の強い社会変動期にとくに大きい。…

※「大字報」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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