日本歴史地名大系 「大梅寺」の解説 大梅寺たいばいじ 宮城県:仙台市旧名取郡地区茂庭村大梅寺[現在地名]仙台市茂庭 綱木蕃(ばん)山麓にある臨済宗京都妙心寺派の寺で、瑞雲霊亀山祥岩大梅寺と称する。本尊は釈迦如来。二代藩主忠宗の招きにより来仙し、松島瑞巌寺の中興開山となった雲居希膺が、慶安三年(一六五〇)瑞巌寺を退いてから茂庭(もにわ)村綱木の白鹿(つなきのはくろく)堂の跡に、瑞鹿(ずいか)堂繋船亭と称する小庵を結んだのが当寺の始まりである。翌四年忠宗は雲居のために小院を建て瑞雲山祥岩(しようがん)寺と名付け、寺領を寄付しようとしたが、雲居は辞して受けようとはしなかった。 大梅寺たいばいじ 岐阜県:加茂郡富加町羽生村大梅寺[現在地名]富加町羽生 鍛冶屋堀羽生(はにゆう)の台地上、鍛冶屋堀(かじやぼり)にある。慈雲山と号し、黄檗宗、本尊は観世音菩薩(藤原期作、県指定重要文化財)。寺伝によれば、平安期の東国の反乱に羽生の住民が応召し、その功により後一条院から聖観音の木造一体を授けられた。 大梅寺だいばいじ 愛媛県:東宇和郡宇和町東多田村大梅寺[現在地名]宇和町東多田抱月山と号し、臨済宗妙心寺派。「宇和旧記」に「本尊観音、禅宗、開山不知」とあり、もと竜松(りゆうしよう)寺といい、永禄年間(一五五八―七〇)月海が中興、宇和島等覚(とうがく)寺の前住滅道が、寺庭の大石と梅にちなみ改称したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by