大津神社(読み)おおつじんじや

日本歴史地名大系 「大津神社」の解説

大津神社
おおつじんじや

[現在地名]久世町余野下 宮の旦

祭神は主神天手力男命、相殿に須戔嗚之命・大山祇之命・倉稲魂命など。旧村社。江戸時代の余野上よのかみ村・同下村の氏神(作陽誌)。社伝によると、正平四年(一三四九)に信州水内みのち郡の現戸隠とがくし神社(長野県上水内郡戸隠村)の分霊を勧請。当時は余野上字宮原みやはらにあり、大鶴おおつる神社と称したという。元禄一一年(一六九八)に現在地に移った。


大津神社
おおつじんじや

[現在地名]西脇市嶋

加古川の西岸に位置し、社名は港津に祀られたことによると思われる。旧郷社。「延喜式」神名帳に記載される多可たか郡の津乃命つのみこと神社に比定される。祭神は大津乃命・品陀別命(応神天皇)・気長足姫命(神功皇后)。「播磨国風土記託賀たか都麻つま里の条の比也ひや山の項には応神天皇がこの山で狩をしたと記されるが、比也山は加古川対岸の現比延ひえ町の地にあたると思われる。


大津神社
おおつじんじや

[現在地名]神岡町船津

国道四一号のトンネル北側出口の東にあり、もと舟津町ふなつまち村の産土神で、「飛騨国中案内」には諏訪大明神宮、境内六畝二〇歩とある。産土神となる以前から豪族江馬氏が尊崇していたと推定される。江戸中期に国学が盛んになり、本居宣長の高弟田中大秀に参じた高原たかはら郷出身の門人たちは、延喜のいにしえに復興することを画策、文化(一八〇四―一八)初年両部神道唯一神道に改め、社号を大津神社に改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大津神社」の解説

大津神社

岐阜県飛騨市にある神社。創祀不詳。もとは舟津町村の産土神で、文化年間に現社号となる。祭神は大彦命(おおひこのみこと)など。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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