大目神社(読み)おおめじんじや

日本歴史地名大系 「大目神社」の解説

大目神社
おおめじんじや

[現在地名]真野町吉岡 小川内

しん町から、現赤泊あかどまり村へ向かう道路沿い、小川内おごうち川の谷が開かれる基部の左岸台地上字小川内に鎮座背後大目林おおめばやしという笠状の山地を控えた式内社第二の宮といわれ、「延喜式」神名帳羽茂郡二座のうちに「大目神社」とある。「朝野群載」神祇官承暦四年(一〇八〇)六月一〇日神祇官謹奏としてすでに佐渡国大目神・度津神がみられる。旧村社。祭神は「佐渡国寺社境内案内帳」「神社明細帳」は大己貴命とし、「佐渡志」は大宮売命とする。


大目神社
おおめじんじや

[現在地名]瀬戸市巡間町

祭神は八柱御子。旧村社。赤津あかづ村の氏神で、八王子社と称し、その地を大目森おおまもり御守塚おまもりづかとよんだ。天保一一年(一八四〇)神社改訂のために神宝などを改めた時、尾張国神名帳の古写本が一巻あり、その奥書に「奉納大目八王子宮」とみえ、祈祷札にも「大目八王子大明神御神前 天和三年」とあったので、当社が式内社であることがわかったという。応永(一三九四―一四二八)頃の祠官を中島善大夫といったが、絶家して中島ノ切という地名だけが残る。近くに神事池という溜池雷神と称する用水池がある(尾張志、尾張名所図会)

写本尾張国神名帳の存在は現在不明で、神社改訂時に藩の寺社奉行所で写したものをさらに写したもの(旧愛知県博物館本)によると、大目神社本は室町末期の写本のようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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