大石峠(読み)おおいしとうげ

日本歴史地名大系 「大石峠」の解説

大石峠
おおいしとうげ

佐久郡八郡やこおり村枝郷大石と諏訪郡せりさわ(現茅野市)を結ぶ峠。北八ヶ岳連峰の中央部に位置し、甲州道中の諏訪郡茅野ちのから佐久郡南部の佐久甲州往還の上畑かみはた宿・高野町宿(現佐久町)に通じ、更に関東山系の余地よじ峠を経て、上州南牧谷を通って倉賀野河岸(現群馬県高崎市)に通ずる間道にあたる。

現主要地方道佐久町―茅野線の麦草峠の北方約五〇〇メートル、茶臼ちやうす山の裾、標高二一八五メートル地点が大石峠の頂上であった。佐久側へは比較的平坦な尾根伝いに、風穴付近・塩くれ場・現自然園・池の平牧場番小屋と大石川左岸の台地上を通って大石に達する。諏訪側へも比較的緩傾斜の尾根筋を明治湯の北方約五〇〇メートル、標高一五七二メートルの峰の北を通り、渋川沿いに糸萱を経て芹ヶ沢に達する。諏訪側では中小場道ともよんでいた。早くから芹ヶ沢村と八郡村の間には互いの生産物や日常雑貨の交換などがこの峠道によって行われていたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大石峠」の意味・わかりやすい解説

大石峠
おおいしとうげ

大分県北西部,日田市中津市の境にある峠。山国街道にある。標高 485m。筑後川支流の花月川と,山国川との分水嶺をなし,豊前と豊後国境でもある。峠の南側日田盆地北側耶馬渓で,国道 212号線のバイパスが通る。

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