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杖突峠 つえつきとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

杖突峠
つえつきとうげ

長野県中部,諏訪盆地伊那盆地分水界をなす峠。標高 1247m。赤石山脈北西部を通る杖突街道の最高所で,茅野市伊那市の境にある。諏訪盆地側の斜面は中央構造線断層崖急傾斜をなし,登りに杖を必要としたことからこの名がついた。中世以来重要な交通路で,武田氏織田氏の軍用路,高遠藩参勤交代に利用された。自動車道 (国道 152号線) が開け,諏訪盆地を一望できるためハイカーが多い。

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デジタル大辞泉の解説

つえつき‐とうげ〔つゑつきたうげ〕【杖突峠】

長野県中央部、諏訪盆地と伊那谷とを結ぶ峠。標高1274メートル。近世まで諏訪・甲府方面と東海地方を結ぶ重要な交通路であった。傾斜が急で、杖を突いて登ったところからの名という。

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百科事典マイペディアの解説

杖突峠【つえつきとうげ】

長野県中部,茅野(ちの)市と高遠町(現・伊那市)を結ぶ杖突街道にある峠。標高1247m。茅野側はフォッサマグナの西縁にあたる急斜面,高遠側は緩斜面。中世には伊那を抜けて遠州にも通じる軍用路でもあり,武田信玄との戦を記した記録類には〈杖ツキ峠〉などとみえる。
→関連項目高遠[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

つえつきとうげ【杖突峠】

長野県中部,茅野市と上伊那郡高遠町の境の峠。杖突街道にあり,標高1247m。地質構造の上では,東西に走る中央構造線の東端に当たり,茅野市側からは断層崖を急登するので〈杖突〉の名が起こった。中世には諏訪から高遠,下伊那を経て遠州に至る軍用路として利用され,江戸時代は富士川通船で甲州鰍沢(かじかざわ)まで運ばれた塩,魚,茶などの物産が伊那地方に移入する道筋であった。その後この峠交通は衰退したが,1933年峠に車道が開通した。

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大辞林 第三版の解説

つえつきとうげ【杖突峠】

長野県中央部、諏訪盆地と伊那谷を結ぶ峠。海抜1274メートル。近世まで信州中部や甲州から東海地方に出る重要な交通路であった。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長野県〕杖突峠(つえつきとうげ)


長野県南東部、諏訪(すわ)盆地の南西を限る峠。赤石(あかいし)山脈(南アルプス)北端に位置する。標高約1230m。北側はフォッサマグナの断層崖(だんそうがい)にあたる急斜面。国道152号(杖突街道)が通り、入笠(にゅうがさ)山方面へ通じる林道が分岐する。峠上の展望台から八ヶ(やつが)岳・諏訪湖などが一望できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

杖突峠
つえつきとうげ

長野県中央部、赤石山脈の北端にある峠。標高1247メートル。諏訪(すわ)盆地側からは約500メートルの登りになり、急斜面を杖を突いて登るのでこの名が生まれたという。大正末期ごろまでは峠に達して不要になった杖を集め、燃やして供養をしたという。峠の南斜面に発する藤沢川の渓谷に沿って杖突街道(国道152号)が伊那(いな)市高遠へと通じている。近世までは諏訪、甲府方面と伊那谷を経て木曽(きそ)谷や東海地方を結ぶ重要な交通路であり、秋葉神社(静岡県)への参詣(さんけい)路や、武田氏の東海地方への侵攻に利用された。峠からは北アルプス、諏訪盆地、霧ヶ峰、八ヶ岳(やつがたけ)連峰などの眺めがよい。[小林寛義]

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