植物学者。岡山県吉備(きび)町出身。1909年(明治42)東京帝国大学理科大学植物学科を卒業、大学院に進学し藤井健次郎に師事したが、まもなく第八高等学校教授に就任。中国東北地区を視察中、普蘭店(ふらんてん)の泥炭地で埋蔵500年と推定されるハスの実を採集、1917年これの発芽に成功して以来ハス研究に進み、「古ハスの果実の研究」で理学博士の学位を取得した(1927)。以後、関心は、ハス糸で織ったと伝承された織物、それに関する工芸美術品の研究に及び、古文化財の自然科学的な方法による研究の先駆けとなった。1951年(昭和26)には千葉市花見川区検見川(けみがわ)町の遺跡から推定2000年前のハスの実を発掘し、発芽・開花させ「大賀ハス」の名を得た。
[佐藤七郎]
明治〜昭和期の植物学者,ハス研究家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
3月14日。日本数学検定協会が制定。生涯学習としての数学を幅広い世代にPRする。円周率の値3.14に由来する。...