奇計(読み)キケイ

デジタル大辞泉 「奇計」の意味・読み・例文・類語

き‐けい【奇計】

普通では考えつかないような巧みな計略奇策。「奇計を用いて敵の不意をつく」
[類語]方策対策施策企て一計奇策愚策秘策・対応策・善後策得策方法妙計妙策良計良策上策下策国策政策一策万策拙策無策弥縫策びほうさく密計秘計百計

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精選版 日本国語大辞典 「奇計」の意味・読み・例文・類語

き‐けい【奇計】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 普通では思いつかないような、相手をあっといわせる巧みな計略。奇策。
    1. [初出の実例]「奇計を出て秦を彊くする者あるならば」(出典:史記抄(1477)四)
    2. 「この奇計は松本方ばかりでなく諏訪方の不意をも衝いた」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
    3. [その他の文献]〔史記‐秦本紀〕
  3. きけい(詭計)史記‐淮陰侯伝〕

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普及版 字通 「奇計」の読み・字形・画数・意味

【奇計】きけい

奇謀。〔漢書、鄒陽伝〕(鄒)陽、素(もと)より齊の人王先生を知る。年十餘、奇計多し。

字通「奇」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の奇計の言及

【背信行為】より

…国際法上,一般に敵の信頼を裏切る意図をもってその信頼を誘う行為をいい,戦争法上古くから禁止されている(1907年ハーグ陸戦規則23条(b))。偽装,おとり,偽情報の使用といったような,敵を誘惑に誘い込み軽率な行動をとらせることを目的とした奇計ruse of warは適法である。背信行為と奇計の区別は,とくに現代の武力紛争状況において微妙であるが,1949年ジュネーブ諸条約(赤十字条約)に対する77年第一追加議定書37条1項は,両者を比較しつつ,背信行為の例をあげた。…

※「奇計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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