にょご‐の‐しま【女護島】
- 〘 名詞 〙
- ① 女だけが住むという想像上の島。中国の「三才図会」に「女人国」に関する記述があり、その影響で御伽草子の「御曹子島渡(おんぞうししまわたり)」に主人公源義経が回った島の一つに「女護島」があり、この島の女は、南風にあたると孕み、生まれる子もまた女子であったと記されている。近世にはいってこの島は伊豆の八丈島をさすという噂(うわさ)の立ったことが「八丈実記」「甲子夜話」に見える。にょごがしま。にょうごこく。にょうごのしま。〔黒本本節用集(室町)〕
- ② 女性ばかりがいるところの称。男子禁制の大奥や吉原などの遊里をたとえていう。
- [初出の実例]「是をもいへば夕附日しゅしゃかの御所は女護(ニョゴ)の嶋」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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女護島
(通称)
にょごのしま, にょうごのしま
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 平家女護島 など
- 初演
- 享保5.1(大坂・竹島座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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