宇宙天気予報(読み)ウチュウテンキヨホウ(その他表記)space weather forecast

関連語 コロナ 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宇宙天気予報」の意味・わかりやすい解説

宇宙天気予報
うちゅうてんきよほう
space weather forecast

太陽を観測することにより、太陽フレア、太陽プロトン現象、地磁気攪乱(かくらん)などの発生を予報すること。「宇宙天気予報」は、これらの現象を予報することにより、地上および宇宙空間における活動への悪影響を低減するのに役だてようとするものである。

 太陽でのフレア発生、コロナ質量放出、コロナホールなどにより太陽から地球に向けて、高速の太陽風やX線・紫外線、相対論的エネルギーまで加速されたイオンなどが放出される。それらにより、地球の地磁気が攪乱されて磁気嵐となり、地上付近での通信・測位(GPSなど)に大きな影響が出る。また、大きな地磁気の変動により、大停電やパイプラインの腐食の進行なども懸念されている。宇宙空間では地磁気による遮蔽(しゃへい)効果がなく、直接太陽風や高速イオンにさらされているために、人工衛星の半導体素子の劣化による誤動作・故障、宇宙飛行士の宇宙線被曝(ひばく)などの問題が発生している。

 「宇宙天気予報」は、こうした悪影響を低減するために、強い太陽風などが発生すると予測されたときには宇宙飛行士の船外活動を回避する、あるいは人工衛星の高エネルギー粒子に弱い部分の電源を一時落とすなどの予防策をとることに利用されている。日本でも情報通信研究機構(NICT)の宇宙天気情報センターで「宇宙天気予報」の情報を提供している。

[山本将史 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

アジア諸国の友好と平和促進とを目的としたスポーツ大会。第1回は1951年にインドで開催。原則としてオリンピックの中間年に行われる。主催はアジア‐オリンピック評議会。→アジア冬季競技大会...

アジア競技大会の用語解説を読む