デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宗七」の解説
宗七(4代) そうしち
安永3年生まれ。筑前(ちくぜん)(福岡県)博多の素焼き物細工師。技術,意匠にすぐれる。文化元年博多焼の名で丁子(ちょうじ)風炉を朝廷に献じた。また人形をつくることにたくみで,博多人形の祖型を創案した中ノ子吉兵衛に影響をあたえた。天保(てんぽう)13年9月死去。69歳。姓は正木。名は幸弘。別号に河浜亭。
宗七(3代) そうしち
寛延元年生まれ。筑前(ちくぜん)(福岡県)博多の素焼き物細工師。歴代中もっともすぐれ,福岡藩主に厚遇された。風炉,香炉のほか床置き,楽面などの作品があり,陶宗宗鈎,総七などの銘印ももちいた。文政13年7月死去。83歳。姓は正木。名は堅茂。通称は惣七,総七。隠居名は仁三。
宗七(初代) そうしち
筑前(ちくぜん)(福岡県)博多の素焼き物細工師。宗七焼の祖。楽面もつくった。家祖は播磨(はりま)(兵庫県)の人で,黒田孝高(よしたか)につかえて福岡城築城にしたがった瓦(かわら)師。明和3年1月4日死去。姓は正木。