官家(読み)カンケ

デジタル大辞泉 「官家」の意味・読み・例文・類語

かん‐け〔クワン‐〕【官家】

天子の意から》朝廷国家のこと。
官位の高い家。貴人の家。
屯倉みやけ2

かん‐か〔クワン‐〕【官家】

かんけ(官家)

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精選版 日本国語大辞典 「官家」の意味・読み・例文・類語

かん‐けクヮン‥【官家】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大化前代、百済(くだら)任那(みまな)など、南朝鮮に所在したと伝承される大和政権屯倉(みやけ)。その実体はなかったとする説が現在は有力。古来「みやけ」と訓読する。
  3. もと天子の意。転じて、朝廷、国家をさす。
    1. [初出の実例]「擾乱官家也〈略〉官家謂百官也」(出典:令集解(701)僧尼)
    2. [その他の文献]〔晉書‐五行志・中〕
  4. 官位の高い家。貴人の家。
    1. [初出の実例]「如聞、内膳司進物所并官家諸人等、或寄事供御固加禁制、或仮名点地、競立牓示」(出典:類聚三代格‐一六・寛平四年(892)五月一五日)
    2. 「『官』とは、威勢ある官家(ケ)なるにより」(出典:寸鉄録(1606))
  5. ( 形動 ) 気位などが高いこと。高貴なさま。
    1. [初出の実例]「文章が官家(ケ)なぞいなかぶらずけたかい心ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)

かん‐かクヮン‥【官家】

  1. 〘 名詞 〙かんけ(官家)日葡辞書(1603‐04)〕

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普及版 字通 「官家」の読み・字形・画数・意味

【官家】かん(くわん)か・かん(くわん)け

お上。唐・白居易塩商の婦〕新楽府 年鹽利の官に入る時 少しく官家に入れ、多く私に入る 官家利く、私家厚し 鹽鐵書、くして知らず

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