出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…以上の除田の合計を,総額から差し引くと,徴税可能の田数が明らかになる。これを〈定田〉と称する。つまり目録は,検注帳ではわからない定田の実態を把握するのが目的であったと考えられる。…
… 平安末期から鎌倉前期の荘園公領制の確立過程で,荘園支配者にも交替はあったが,そのつど行われた検注により,個々の荘園の体制も確立していった。西国の場合,荘園の田地は田代・年荒・常荒等の荒田(こうでん)と,見作田(げんさくでん)に区分され,見作田から損田・川成(かわなり)・不作が差し引かれた上で,除田(じよでん)と定田(じようでん)に分けられる。年貢・公事の免除された除田は,荘内の神田・寺田,地頭・預所・下司・公文・田所・惣追捕使等の荘官,鍛冶・番匠等の職人の給免田(人給)からなり,定田(公田ともいわれる)はその主要部分が,しばしば均等な面積をもつ百姓名(平民名,土名)に結(ゆ)われ,おもだった平民百姓たちがそれを請け負って年貢・公事負担の責任を負った。…
※「定田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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