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 つくだ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


つくだ

荘園領主の直営田。手作 (てづくり) 田,正作 (しょうさく) 田ともいった。領主が自己所有の下人奴婢 (ぬひ) を使役し,あるいは荘民の労役で耕作し,種子,作料を給して経営した場合が多く,全収穫を収めた。

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デジタル大辞泉の解説

つく‐だ【×佃】

《「つく(作)りだ(田)」の音変化》
耕作する田。作り田。
荘園内における領主荘官地頭の直接経営地。領主らは種子・農具などを負担し、下人や荘園内の百姓に耕作させてすべての収穫を取得した。手作り地。正作(しょうさく)。
佃節(つくだぶし)」の略。
佃島(つくだじま)」の略。

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百科事典マイペディアの解説

佃【つくだ】

荘園や国衙(こくが)領のなかの領主の直営地。初め領主が農民に種子・農具・食糧を与え,夫役(ぶやく)として耕作させ全収穫を収取。のち分割して農民に耕作させ,高い斗代を収取する形が一般化し,普通の名田(みょうでん)と同性質のものになった。
→関連項目所領人吉荘

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世界大百科事典 第2版の解説

つくだ【佃】

国衙領や荘園の中での領主の直営地。元来佃(たづく)る=耕作するという意から転じて営田の意となった。9世紀中葉以降,諸史料に散見する。佃の特質として,(1)一定の地域内に熟田が選定される,(2)耕作に必要な種子・農料が領主から支給される,(3)佃の耕作は農民の夫役により行われ,収穫の大部分が領主の得分になる,などの諸点をあげうる。8~9世紀の初期荘園においては班田農民による賃租方式以外に,耕作者に日当と食料を支払い,領主が全収穫を得る佃方式もあった。

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大辞林 第三版の解説

つくだ【佃】

〔「作田つくりだ」の転〕
耕作する田。熟田。 「天照大御神の-畔を離ち/古事記 上訓
国衙こくが領や荘園に設定された領主直営の農地。種子・農具・日当・食料などは領主が負担し、耕作は農民の夫役により行われ、全収穫を領主の得分とした。平安中期以降、農民に請作うけさくさせる傾向が現れ、平安末期には名田と同質化していった。
「佃節」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


つくだ

国衙(こくが)領における国司・郡司・郷司、荘園(しょうえん)における領家・預所(あずかりどころ)・下司(げし)・地頭(じとう)らの直営田。正作(しょうさく)、用作ともよび、地味の肥えた良田に設定された。経営形態により4種類に分けられる。(1)平安初期の荘園の直営田のように、農民に手間賃(功(こう)という)も食料も支給せず、全収穫を領主が収取するもの(初期佃)。(2)規定の段別穫稲数を低く定めて、実際の収穫量との差額を農民の所得とするもので、佃を預作(よさく)または請作(うけさく)するという(請作佃)。(3)佃の耕作を名役(みょうやく)として名田に割り当てるもの(名役佃)。このうち、種子・農料を給付せず、領主が全収穫を収取するものを空(から)佃と称する。(4)名田と同質化して、年貢・公事(くじ)を収取されるもの。ただし年貢率は一般の名田より高いが、すでに佃本来の性質を失っている(平田(へいでん)佃)。佃は年貢(斗代(とだい))を出さないという意味で、領主の土地台帳である検注帳では「除分」扱いになっていた。[阿部 猛]

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