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竈門神社 かまどじんじゃ

世界大百科事典 第2版の解説

かまどじんじゃ【竈門神社】

福岡県太宰府市に鎮座。旧官幣小社。玉依姫命を主神とし神功皇后,八幡大神を配祀する。宝満山頂に上宮,中腹に中宮,山麓に下宮がある。宝満宮ともいい《延喜式》には名神大社,これ以後に八幡神が配祀され,宝満大菩薩,宝満明神とも呼ばれた。840年(承和7)従五位下,1106年(嘉承1)正一位に昇る。伝えによると,1085年(応徳2)に〈九州の総鎮守で80庄の寄付を受けた〉という。1105年(長治2)大宰権帥藤原季仲らが神輿を射て流罪となる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竈門神社
かまどじんじゃ

福岡県太宰府(だざいふ)市と筑紫野(ちくしの)市および糟屋(かすや)郡宇美(うみ)町の境にある宝満山(ほうまんざん)に鎮座。山頂に上宮(じょうぐう)が、山麓(さんろく)に下宮(げぐう)と社務所(太宰府市内山(うちやま))がある。玉依姫(たまよりひめ)を主祭神とし、神功皇后(じんぐうこうごう)・八幡大神(はちまんのおおかみ)を配祀(はいし)する。古来、この地方の霊山的存在であったが、大宰府(だざいふ)の建設に際し、その東北の鬼門(きもん)よけのため八百万神(やおよろずのかみ)を祀(まつ)ったのが神社の創祀であるという。延喜式内社(えんぎしきないしゃ)で、神階(しんかい)は正一位。仏教と習合し、竈門(かまど)山寺らの神宮寺が建立され、最澄(さいちょう)・円仁(えんにん)なども渡唐の際に祈願している。中世以降は修験(しゅげん)の霊場として栄え、盛時は370坊を有したが、明治維新の神仏分離令により、山伏(やまぶし)たちは離山した。1895年(明治28)に官幣小社。境内の祭祀遺跡、経塚(きょうづか)遺跡、寺跡は貴重。[渡辺 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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