ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宝生閑」の意味・わかりやすい解説
宝生閑
ほうしょうかん
[没]2016.2.1. 東京,練馬
宝生流,ワキ方の能楽師。12世宗家。叔父の 11世宗家,宝生哲の隠居により宗家継承。宝生弥一の長男。父弥一と祖父宝生新に師事。1941年『葵上』のワキヅレで初舞台。1957年『道成寺』,1958年『張良』を初演。1992年日本芸術院賞。1994年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。1996年紫綬褒章受章。2002年日本芸術院会員に就任。2014年文化功労者に選ばれた。観世寿夫,観世栄夫,観世静夫(のちの 8世観世銕之丞)らとともに役籍をこえた華の会,さらに新劇の演出家,俳優を交えた冥の会に同人として参加。申楽乃座の同人。下掛宝生会を主宰。長男は宝生欣哉,叔父に森茂好がいる。(→能)
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