宝生閑(読み)ほうしょうかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宝生閑」の意味・わかりやすい解説

宝生閑
ほうしょうかん

[生]1934.5.15. 東京,東京
[没]2016.2.1. 東京,練馬
宝生流ワキ方の能楽師。12世宗家。叔父の 11世宗家,宝生哲の隠居により宗家継承。宝生弥一の長男。父弥一と祖父宝生新師事。1941年『葵上』のワキヅレで初舞台。1957年『道成寺』,1958年『張良』を初演。1992年日本芸術院賞。1994年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。1996年紫綬褒章受章。2002年日本芸術院会員に就任。2014年文化功労者に選ばれた。観世寿夫観世栄夫,観世静夫(のちの 8世観世銕之丞)らとともに役籍をこえた華の会,さらに新劇の演出家,俳優を交えた冥の会に同人として参加。申楽乃座の同人。下掛宝生会を主宰。長男は宝生欣哉,叔父に森茂好がいる。(→

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宝生閑」の解説

宝生閑 ほうしょう-かん

1934- 昭和-平成時代の能楽師ワキ方。
昭和9年5月15日生まれ。宝生弥一の子。宝生新の孫。宝生流。父と祖父に師事。昭和16年初舞台。復曲能,新作能,ギリシャ悲劇に出演するなど幅ひろく活躍。平成4年芸術院賞,6年人間国宝。14年芸術院会員。26年文化功労者。東京出身。日大付属高卒。

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367日誕生日大事典 「宝生閑」の解説

宝生 閑 (ほうしょう かん)

生年月日:1934年5月15日
昭和時代;平成時代の能楽師(下掛宝生流ワキ方)

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