宮部みゆき(読み)ミヤベミユキ

デジタル大辞泉の解説

みやべ‐みゆき【宮部みゆき】

[1960~ ]小説家。東京の生まれ。本姓矢部。親しみやすい文体、身近な設定、巧みなストーリー展開で、推理・ミステリー・SF・時代小説など多彩な分野の作品を執筆。「理由」で直木賞、「模倣犯」で芸術選奨など、多数の文学賞を受賞している。他に「火車」「名もなき毒」「本所深川ふしぎ草紙」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

宮部みゆき みやべ-みゆき

1960- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和35年12月23日生まれ。法律事務所勤務などをへて作家生活にはいる。推理・時代小説,SFなど多彩な分野で注目され,平成4年「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞,5年「火車」で山本周五郎賞,9年「蒲生邸事件」で日本SF大賞,11年「理由」で直木賞。14年「模倣犯」で芸術選奨。19年「名もなき毒」で吉川英治文学賞。東京出身。墨田川高卒。本名は矢部みゆき。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宮部みゆき
みやべみゆき
(1960― )

推理作家。東京都生まれ。本名矢部みゆき。墨田川高校卒業後、速記者となる。1987年(昭和62)『我らが隣人の犯罪』でオール読物推理小説新人賞を受賞してデビュー。89年(平成1)『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞して作家としての地位を確立した。超常能力をもつ青年2人が登場するSF風を加味した『龍は眠る』(1991)は日本推理作家協会賞に輝いた。また『火車(かしゃ)』(1992)は山本周五郎賞の受賞作で、カード・ローンによる自己破産という、いかにも現代的な状況のなかであがく犯人像を凄惨(せいさん)なまでに描いた力作。『蒲生邸(がもうてい)事件』(1996)で日本SF大賞を受賞。マンションで起きた一家4人惨殺事件をテーマにした『理由』(1998)で直木賞を受賞。日常的な、きわめてありふれた状況のなかに不可解な謎(なぞ)を設定するのはこの作家の得意とするところで、語り口のうまさには定評がある。吉川英治文学新人賞の受賞作『本所深川(ほんじょふかがわ)ふしぎ草紙』(1991)などの時代小説もある。実力もさることながら、めぼしい文学賞をのきなみ受賞するという、その意味ではユニークな作家。[厚木 淳]
『『火車』(新潮文庫) ▽『理由』(1998・朝日新聞社)』

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