コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

火車(読み)カシャ

デジタル大辞泉の解説

か‐しゃ〔クワ‐〕【火車】

仏語。生前悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶという、火の燃えている車。また獄卒が呵責(かしゃく)に用いるという火の車。
「身を責め砕く―の責め」〈謡・綾鼓
車輪の形に燃える火。
「天よりは―降りかかり」〈謡・俊成忠度
《中国語から》汽車。
「―火船電信等…遠方の人民をして、相互いに交通往来し」〈中村訳・自由之理

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ひのくるま【火車】

仏教経典が地獄に関して説く〈火車(かしや)〉の和訓で,猛火の燃えている車。罪人を地獄で責めたり,あるいは罪人を地獄に迎えるのに用いる。初期の経典には〈火車輪〉〈火車炉炭〉などと罪人の責め具として出ているが,のちには命終のとき罪人を地獄に迎える乗物として説かれている。《観仏三昧海経》第五観相品には阿鼻(あび)地獄に18種の小地獄があり,その一種に18の火車地獄があるとして,火車で罪人を迎え,火車で呵責する種々相が描写されている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

かしゃ【火車】

〘仏〙 生前悪行を働いた亡者を乗せて地獄へ運ぶという、火の燃えている車。火の車。 「身を責め骨を砕く-の責め/謡曲・綾鼓」
「火車婆ばば」の略。
死体を食いに来るという、想像上の妖怪。
〔中国語から〕 汽車。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の火車の言及

【火車】より

…仏教経典が地獄に関して説く〈火車(かしや)〉の和訓で,猛火の燃えている車。罪人を地獄で責めたり,あるいは罪人を地獄に迎えるのに用いる。…

※「火車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

鑑定留置

被疑者・被告人が精神障害などで刑事責任能力を問えない可能性がある場合に、精神・心身の状態を鑑定するため、被疑者・被告人を病院などの施設に留置すること。捜査機関が裁判所に請求し、認められた場合に、期限を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

火車の関連情報