寓する(読み)グウスル

デジタル大辞泉 「寓する」の意味・読み・例文・類語

ぐう・する【×寓する】

[動サ変][文]ぐう・す[サ変]
仮住まいする。
波斯ペルシヤ格曼沙ケルマンシヤに―・しけるが」〈中村訳・西国立志編
他にかこつけて意味を持たせる。託する。
「軽い賛称の意を―・するに過ぎない」〈荷風つゆのあとさき
[類語]住む住まう住み着く暮らすじゅうする居着く居住する在住する現住する定住する安住する永住する常住する転住する移住する先住卜居ぼっきょする居を構える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寓する」の意味・読み・例文・類語

ぐう‐・する【寓】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぐう・す 〘 自動詞 サ行変 〙 かりずまいをする。寄寓する。一時的に身を寄せる。
    1. [初出の実例]「三条右大臣寓住吉扇僧廬」(出典蔗軒日録‐文明一八年(1486)四月二七日)
    2. 「人間は天理の寓(グウ)する一塊肉なりと云ふも」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぐう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 直接示さないで他の事物に託して表現する。ことよせる。
    1. [初出の実例]「及談、大士頌寓其意」(出典:庶軒日録‐文明一八年(1486)四月二七日)

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