小侍従(読み)コジジュウ

デジタル大辞泉 「小侍従」の意味・読み・例文・類語

こじじゅう【小侍従】

平安末期の女流歌人石清水いわしみず八幡宮別当紀光清の娘。二条天皇、のち高倉天皇に仕えた。平家物語月見の章に、藤原実定との和歌贈答により「待宵まつよいの小侍従」とよばれた挿話がある。家集小侍従集」。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小侍従」の解説

小侍従(1) こじじゅう

?-? 平安後期-鎌倉時代の歌人。
近衛(このえ)天皇の皇后藤原多子(たし),のち高倉天皇につかえる。徳大寺実定(さねさだ)らとしたしく,源頼政との恋愛歌で知られる。治承(じしょう)3年(1179)出家。家集「小侍従集」があるほか,「千載(せんざい)和歌集」などの勅撰和歌集に54首収録されている。待宵(まつよいの)小侍従ともよばれる。
格言など】待つ宵にふけ行く鐘のこゑきけばあかぬ別れの鳥は物かは(「新古今和歌集」)

小侍従(2) こじじゅう

清原マリア(きよはらの-マリア)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小侍従」の意味・わかりやすい解説

小侍従
こじじゅう

平安時代末期の女流歌人。建仁1 (1201) 年に 80歳ぐらいで生存。石清水八幡宮別当紀光清の娘。二条天皇,太皇太后宮に仕えた女房。歌集『小侍従集』。

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