デジタル大辞泉
「小倉進平」の意味・読み・例文・類語
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おぐら‐しんぺい【小倉進平】
- 言語学者。宮城県仙台の生まれ。京城帝国大学教授、東京帝国大学教授を歴任。朝鮮語の科学的研究に尽力し、優れた業績を挙げた。著書に「郷歌及び吏読の研究」「朝鮮語方言の研究」など。明治一五~昭和一九年(一八八二‐一九四四)
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小倉 進平
オグラ シンペイ
大正・昭和期の言語学者,朝鮮語学者 東京帝大教授。
- 生年
- 明治15(1882)年6月
- 没年
- 昭和19(1944)年2月8日
- 出生地
- 宮城県仙台市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文科大学言語学科〔明治39年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士〔大正15年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 帝国学士院恩賜賞〔昭和10年〕,朝鮮文化功労章〔昭和18年〕
- 経歴
- 明治44年朝鮮総督府編輯官、大正13年欧米に留学し、15年京城帝国大学創立と共に教授となり、昭和8年東京帝大教授に転じた。朝鮮語に造詣が深く、大正15年「郷歌及び吏読の研究」で文学博士、昭和10年同研究で学士院恩賜賞受賞、18年朝鮮総督府より朝鮮文化功労章受章。著書は他に「朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞」「増訂朝鮮語学史」「朝鮮語の系統」「朝鮮語史」「朝鮮語方言の研究」(全2巻)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
小倉進平 (おぐらしんぺい)
生没年:1882-1944(明治15-昭和19)
言語学者,朝鮮語学者。仙台に生まれる。1906年東京帝国大学文科大学を卒業,11年朝鮮語研究のため朝鮮に渡った。26年京城帝国大学の本科授業開始とともに同大学教授となり,33年東京帝国大学に転任,43年停年退官。未開拓であった朝鮮語の研究に献身的に努力して歴史的研究にすぐれた成果をあげ,朝鮮語学の基礎を築いた。業績はその後の研究発展を促す契機となったものが多い。古代語研究の出発点である《郷歌及び吏読の研究》(1929)によって,文学博士の学位を得,また35年学士院恩賜賞を受賞した。実証的な文法史研究《朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞》(1938),語学関係資料の解題である《増訂朝鮮語学史》(1940),各地をくまなく調査した方言研究の成果を集大成した遺著《朝鮮語方言の研究》(1944)などの主著のほか多くの著書,論文がある。
執筆者:大江 孝男
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小倉進平
おぐらしんぺい
[生]1882.6.4. 仙台
[没]1944.2.8. 東京
言語学者,朝鮮語学者。 1906年東京帝国大学言語学科卒業。 11年朝鮮に渡り朝鮮語を研究。 26年京城帝国大学設立と同時に同大学教授。 27年文学博士。 33年東京帝国大学教授。京城帝国大学の教授も兼任。 35年『郷歌及び吏読の研究』 (1929) で帝国学士院恩賜賞受賞。 43年停年退官。この年,朝鮮文化功労賞を受ける。『朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞』 (38) ,『増訂朝鮮語学史』 (40,初版は 20) ,遺著『朝鮮語方言の研究』 (2巻,44) などで朝鮮語学の基礎を築き上げた。その他『仙台方言音韻考』 (32) など,日本語に関する論考もある。その主要な著作は『小倉進平博士著作集』 (4巻,74~75) でみることができる。
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小倉進平
おぐらしんぺい
(1882―1944)
朝鮮語学者。仙台出身。東京帝国大学文科大学卒業。1911年(明治44)朝鮮語研究のため朝鮮に渡り、1926年(大正15)京城(けいじょう)帝国大学教授、1933年(昭和8)東京帝国大学教授となり、京城帝国大学教授を兼任した。朝鮮語の歴史的研究に多くの業績を残し、朝鮮語の科学的研究の基礎を確立した。主著に、ユニークな資料解題である『増訂朝鮮語学史』(1940)、古代語研究の嚆矢(こうし)であり、学士院恩賜賞を受賞した『郷歌(きょうか)及び吏読(りとう)の研究』(1929)、敬語法接辞の史的研究である『朝鮮語に於(お)ける尊敬法・謙譲法の助動詞』(1938)、朝鮮全土を踏査した貴重な資料と研究からなる『朝鮮語方言の研究』(1944)などがある。
[梅田博之 2018年10月19日]
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小倉進平【おぐらしんぺい】
言語学者,朝鮮語学者。京城帝大・東大教授として主に朝鮮語の研究に従事し,前間恭作によって開拓された古代朝鮮語研究を推し進め,朝鮮語学の基礎を確立した。《郷歌及び吏読の研究》(1924年),《増訂朝鮮語学史》(1940年)など,基礎的な歴史研究・方言研究で知られる。日本語についても,仙台方言の音韻や連濁などに関する研究が残されている。
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小倉進平 おぐら-しんぺい
1882-1944 大正-昭和時代前期の言語学者。
明治15年6月4日生まれ。44年朝鮮にわたり,大正15年京城帝大教授となる。昭和8年母校の東京帝大教授を兼任。朝鮮語の言語学的研究の基礎を確立した。10年「郷歌及び吏読(りとう)の研究」で学士院恩賜賞。昭和19年2月8日死去。63歳。宮城県出身。著作に「増訂朝鮮語学史」など。
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