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小児結核 しょうにけっかく tuberculosis of children

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小児結核
しょうにけっかく
tuberculosis of children

結核菌による伝染性疾患のうち,小児期に起きるもの。成人の場合,呼吸器に結核菌の飛沫感染を受けても,感染が発病につながることは少く,通常は初感染病巣は1年ほどで石灰化して治癒してしまう。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

小児結核【しょうにけっかく】

小児に起こる結核。最近は非常に少なくなったが,進行が速いので注意を要する。家族,同居人,近隣の人からうつることが多い。予防のためにはBCGを行う。自然陽転したときはX線検査をし,異常がなくても抗結核薬により発病予防を図るとよい。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうにけっかく【小児結核 tuberculosis in children】

小児のかかる結核。第2次大戦後,化学療法の進歩,BCG接種,定期健康診断社会環境の改善によって結核患者,結核による死亡者はともに激減したが,近年老人人口の増加に伴って老人結核が増加する傾向にあり,また小児結核も家族感染によるものが注目されている。小児結核が成人のそれと異なる点は,成人に多くみられる慢性肺結核症が10歳以上にあること,大部分が初期結核症であること,乳幼児では比較的急性な経過をとり,粟粒結核(ぞくりゆうけつかく)や髄膜炎を起こしやすいこと,などである。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しょうにけっかく【小児結核】

小児の結核。成人に比べ、感染後比較的急性に経過する。粟粒結核や結核性髄膜炎を起こしやすい。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小児結核
しょうにけっかく

小児にみられる結核で、小児人口10万人に対して約2人という割合のまれな疾患になっている。その特徴は初期(一次)結核症をつくることと、血行によって結核菌が全身に撒布(さっぷ)されて、重篤になることが多いことである。
 初期結核症に罹患(りかん)すると、乳児では熱が出たり咳(せき)や下痢がみられ、食欲がなくて不機嫌で、体重が増えないといった症状がある。年長児では、疲れやすい、元気がない、微熱があるといった程度の症状で、ツベルクリン反応およびX線検査で発見されたり、偶然集団検診によって発見されることがある。この時期には菌が気道を通って肺に入り、原発巣をつくる。それに対応する肺門リンパ節の腫脹(しゅちょう)がみられる。
 肺門リンパ節結核は、原発巣が小さく、対応するリンパ節の腫脹が大きくてX線写真ではっきり見える。またリンパ節が気管支を圧迫すると、喘鳴(ぜんめい)(ゼーゼー聞こえる呼吸音)や咳が出たりする。リンパ節腫脹による無気肺とみられるエピツベルクローゼEpituberkuloseは乳幼児によくみられ、X線写真で一つの肺葉全体に陰影が認められる。自覚症状はないことのほうが多い。
 粟粒(ぞくりゅう)結核は、初期結核症の原因となった菌が今度は血流に入って全身に撒布され、胸部X線写真では肺にアワ(粟)粒大の特有な陰影を形づくる。症状としては、食欲がなく不機嫌を訴えているうちに熱が出没し、呼吸数が増加して貧血などもみられるようになる。
 結核性髄膜炎は、胸部の結核に続いておこるが、粟粒結核に合併することが多い。症状としては、まず食欲がなく、吐いたり微熱があるといった時期があり、続いて光や音に敏感になり、首が硬直して痛みを訴え、けいれんや異常な反射が現れてくる。最後に意識がなくなり、昏睡(こんすい)状態になって反応がなくなる。早く発見して早く治療を始めると、70~80%治癒するが、治療が遅れると死亡したり後遺症が出て心身障害がおこったりするので、早期発見・早期治療が必要である。
 頸部(けいぶ)リンパ節結核(頸腺(けいせん)結核、るいれき)は、片側のこともあるし両側のこともある。指頭大から鶏卵大まで、大きさもさまざまである。ときには互いにくっつき合って不規則な形に触れることもある。
 胸膜炎(いわゆる肋膜(ろくまく)炎)は、初感染ののちに現れ、学童期以後に多い。
 治療には優れた化学療法があるが、まず乳幼児期にBCG接種で予防することが望ましい。[山口規容子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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