大丈夫(読み)ダイジョウブ

デジタル大辞泉 「大丈夫」の意味・読み・例文・類語

だい‐じょうぶ〔‐ヂヤウブ〕【大丈夫】

[名]⇒だいじょうふ(大丈夫)
[形動][文][ナリ]
1 あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。「地震にも大丈夫なようにできている」「食べても大丈夫ですか」「病人はもう大丈夫だ」
2 まちがいがなくて確かなさま。「時間は大丈夫ですか」「大丈夫だ、今度はうまくいくよ」
[補説]近年、形容動詞の「大丈夫」を、必要または不要、可または不可、諾または否の意で相手に問いかける、あるいは答える用法が増えている。「重そうですね、持ちましょうか」「いえ、大丈夫です(不要の意)」、「試着したいのですが大丈夫ですか」「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意)」など。
[副]まちがいなく。確かに。「大丈夫約束は忘れないよ」
[類語](1)(2)平気・安心・安全・万全・完全・完璧・十全・完全無欠・満点・両全・金甌きんおう無欠・百パーセント・パーフェクト・全く・全まったい・文句なし・無傷・間然かんぜんする所がない・水も漏らさぬ・非の打ち所がない・心配無い・支障無い・差し支え無い・大事無い・無事・安泰・平安・安寧あんねい・安穏あんのん・小康・確実・無難・無害・穏やか・平穏・平らか・温和・事無し・セーフティー・無毒・もってこい・タイムリー・有り難い・うれしい・御おんの字・重宝・有用・有益・絶好・願ったり叶ったり・願ってもない・渡りに船・格好・頃合い・誂あつらえ向き・打って付け・ぴったり・好個・好適・適する・適う・適える・合う・沿う・そぐう・適合・適当・合致・即応・同調・フィット・相応・然しかり・即する・肌が合う・与くみし易い・然るべき・マッチ・究竟くっきょう・合い口・合目的・リーズナブル・好条件・見合う・匹敵・言い得て妙・恰あたかもよし・三拍子揃そろう・似合わしい・ジャストミート・思いがけない・当を得る・馬が合う・息が合う・順当・どんぴしゃり・所を得る・最適・壺つぼにはまる・水を得た魚うおのよう・結構尽くめ・言う事無し・見事・満足・八方好し・言うに及ばず・コンプリート・こよなく・上上・鮮やか・圧巻・あっぱれ・うはうは・上手・えも言わず・えも言われぬ・オールマイティー・会心・神業・冠絶・際立つ・群を抜く・傑出・しびれる・秀逸・充足・手練・称賛・上出来・ずば抜ける・卓出・卓絶・卓抜・長ける・達成感・超人的・長ずる・超絶・天才的・得意顔・特出・突出・抜きん出る・迫真・抜群・不朽・水際立つ・満ち足りる・物の見事

だい‐じょぶ〔‐ヂヨブ〕【大▽丈夫】

《「だいじょうぶ(大丈夫)」の変化した語》
[形動]⇒だいじょうぶ(大丈夫)
[副]⇒だいじょうぶ(大丈夫)

だい‐じょうふ〔‐ヂヤウフ〕【大丈夫】

《「だいじょうぶ」とも》りっぱな男子。ますらお。偉丈夫。「豪放な大丈夫」

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精選版 日本国語大辞典 「大丈夫」の意味・読み・例文・類語

だい‐じょうぶ‥ヂャウブ【大丈夫】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「だいじょうふ」とも ) 立派な男子。ますらお。丈夫をほめていう語。
    1. [初出の実例]「いはゆる雪峯老漢大丈夫なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)古仏心)
    2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・下〕
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. ① きわめて丈夫であるさま。ひじょうにしっかりしているさま。ひじょうに気強いさま。丈夫(じょうぶ)。
      1. [初出の実例]「大丈夫な心な者はちとも物に犯されまいと、はたとしている」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)四)
      2. 「ほんにおまへはマアさぞこわかったらふモウモウ気を大丈夫におもちヨ」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
    2. ② あぶなげのないさま。まちがいないさま。
      1. [初出の実例]「今江戸役者の評を一口にいわふなら先柏莚が大丈夫に慶子が妙家橘が拍子杉暁が極り」(出典:洒落本・当世左様候(1776))
      2. 「丈助は書物も能よみて弁舌もよく、公辺もあかるくして大丈夫のものだから少も屈せず」(出典:夢酔独言(1843))
  3. [ 3 ] 〘 副詞 〙 まちがいなく。たしかに。心配はいらない。
    1. [初出の実例]「必定(ダイヂャウブ)、今朝らア追出されて来る時分だとは思ったけれども」(出典:人情本・春告鳥(1836‐37)一一)
    2. 「『さう旨く鳴くかい』『大丈夫鳴きます』」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)

大丈夫の語誌

( 1 )「丈夫」の美称で本来は[ 一 ]の意味の漢語であったが、日本では[ 二 ]の形容動詞的な用法が中世末頃から発達した。明治時代の「言海」「日本大辞書」では、「だいじょうふ」と「だいじょうぶ」とが別見出しになっており、前者は本来の意味を示し、後者は形容動詞や副詞的な用法を示す。
( 2 )「大丈夫」と「丈夫」とは、形容の語としてほぼ同じ意味用法であったが、近世に分化が起こった。明治以降「丈夫」が達者な状態や堅固なさまを表わすのに対し、「大丈夫」は危なげのないさまやまちがいのないさまを表わすという区別が明確になった。


だい‐じょぶ‥ヂョブ【大丈夫】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 「だいじょうぶ(大丈夫)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「だいぢょぶだよ」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二夫婦)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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