平穏(読み)へいおん

精選版 日本国語大辞典 「平穏」の意味・読み・例文・類語

へい‐おん ‥ヲン【平穏】

〘名〙
① (形動) しずかでおだやかなこと。おだやかで無事なこと。また、そのさま。
史記抄(1477)一九「言は人の性が羊の様に気はやてきって平穏にもないぞ」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「遙に平穏にして弊害(〈注〉わるいこと)の生ぜざる教なり」 〔杜甫‐秋晴詩〕
法律で、暴行または強迫によらないこと。
民法(明治二九年)(1896)一六二条「二十年間所有の意思を以て平穏且公然に他人の物を占有したる者は其所有権を取得す」

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デジタル大辞泉 「平穏」の意味・読み・例文・類語

へい‐おん〔‐ヲン〕【平穏】

[名・形動]変わったこともなく、おだやかなこと。また、そのさま。「平穏な毎日を送る」「平穏無事」
[派生]へいおんさ[名]
[類語]穏やか静か平安平静安全無事大丈夫平らか温和小康平和安泰安寧あんねい安穏あんのん事無しセーフティー安心確実無難無害無毒

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