20世紀日本人名事典 「小河滋次郎」の解説
小河 滋次郎
オガワ シゲジロウ
- 生年
- 文久3年12月3日(1864年)
- 没年
- 大正14(1925)年4月2日
- 出生地
- 信濃国小県郡上田町(長野県)
- 旧姓(旧名)
- 金子
- 学歴〔年〕
- 東京専門学校(現・早稲田大学)〔明治17年〕卒,帝大法科大学専科〔明治19年〕卒
- 学位〔年〕
- 法学博士〔明治39年〕
- 経歴
- ドイツに留学、明治19年内務省属として警保局に入り、24年監獄局獄務課長となり、その間東京帝大で監獄学を講義。28年欧米の監獄状況を視察、41年監獄法制定に尽力、同年清国政府獄務顧問に招かれ法典起草に参加。帰国後の43年辞任して社会問題、監獄問題の研究に専念。国立感化院創立に参加、救済事業調査会委員となり、大正2年大阪に社会事業協会を起こし、7年全国に率先して大阪府に方面委員制度を創設、現在の民生委員制度のさきがけとなった。また6年には国立感化院初代所長。13年財団法人日本生命済生会理事。著書に「監獄学」「監獄法講義」「笞刑論」「救恤十訓」などがあり、昭和17〜18年「小河滋次郎著作選集」(全3巻)にまとめられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報