小牧 正英(読み)コマキ マサヒデ*

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小牧 正英」の解説

小牧 正英
コマキ マサヒデ*


職業
バレエダンサー 振付

肩書
小牧バレエ団名誉団長,小牧バレエ代表

本名
菊池 栄一(キクチ エイイチ)

別名
筆名=菊池 一恵

生年月日
明治44年 9月25日

出生地
岩手県 江刺市

学歴
目白商〔昭和8年〕卒,ハルピン音楽バレエ学校〔昭和14年〕卒

経歴
明治44年岩手県の素封家に生まれる。目白商に学ぶが、パリで画家になろうと満州に渡り、シベリア鉄道の貨車に忍び込むが強制送還され、ハルピンでロシア人からバレエを習う。昭和15年ロシア・バレエ団“上海バレエ・リュス”に入団、オードリー・キングに師事し、「ペトルーシュカ」「シェヘラザード」などに主演。戦後帰国して東京バレエ団を結成。21年日本で始めて「白鳥の湖」全幕を上演し、演出・振付を担当。22年小牧バレエ団を創立し、以後第一線で活躍。「コッペリア」「眠れる森の美女」「ジゼル」の日本初演をはじめ、「受難」「日輪」「ヤマトへの道」などを振付・主演した。また谷桃子、太刀川瑠璃子、関直人ら多くの逸材を育て、プロデューサーとしてもソニアアロワ、ノラ・ケイ、マーゴット・フォンテインら著名なバレリーナを初めて招聘した。“舞台学”を提唱。引退後は近代舞台芸術研修所を開設講習会著述専念。東京小牧バレエ団名誉団長。著書に「ペトルウシュカの独白」「バレエへの招待」「劇場芸術への道」など。

受賞
紫綬褒章〔昭和53年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和61年〕 毎日演劇賞(第1回)〔昭和24年〕,芸術祭賞〔昭和24年〕,ニムラ舞踊賞〔昭和50年〕,芸能功労者表彰〔昭和53年〕,橘秋子賞(特別賞)〔昭和55年〕,舞踊芸術賞(舞踊功労賞)〔昭和58年〕

没年月日
平成18年 9月13日 (2006年)

伝記
バレリーナへの道〈VOL.67〉追悼 小牧正英 特集 バレエ&ダンスコンクールのいま 文園社 編(発行元 文園社 ’07発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android