谷桃子(読み)タニモモコ

デジタル大辞泉 「谷桃子」の意味・読み・例文・類語

たに‐ももこ【谷桃子】

[1921~2015]バレリーナ兵庫の生まれ。本姓上田小牧正英師事の後、谷桃子バレエ団設立戦後古典バレエ界を代表する踊り手として活躍した。紫綬褒章受章

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「谷桃子」の意味・わかりやすい解説

谷桃子
たにももこ

[生]1921.1.11. 兵庫,姫路
[没]2015.4.26. 神奈川,川崎
舞踊家本名上田桃子石井漠石井小浪に師事し,文化学院を卒業後の 1943年に日劇ダンシングチームに参加。1946年東京バレエ団第2回公演の『パガニーニの幻想』でデビュー。小牧正英に師事し,小牧バレエ団のプリマ・バレリーナを務めた。1949年谷桃子バレエ団を設立,1954年フランスに留学した。『白鳥の湖』のオデットや『ジゼル』を得意とした。1974年に現役を引退,その後は後進の育成,振付家として活躍した。2002~06年日本バレエ協会会長を務めた。1963年芸術祭奨励賞,1984年紫綬褒章,1993年勲四等宝冠章を授与された。

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百科事典マイペディア 「谷桃子」の意味・わかりやすい解説

谷桃子【たにももこ】

舞踊家。兵庫県出身。文化学院卒。石井小浪(石井漠義妹)に舞踊を学ぶ。小牧バレエ団に所属しプリマとして活躍。1949年に東京バレエ研究会(現,谷桃子バレエ団)を結成。1974年に引退するまで《ジゼル》《白鳥の湖》などの主役踊り,その優雅さで一世を風靡(ふうび)した。日本のバレエ界を担うすぐれた踊り手たちが同バレエ団から輩出した。1984年紫綬褒章受章。→小牧正英

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「谷桃子」の意味・わかりやすい解説

谷桃子
たにももこ
(1921―2015)

バレリーナ。本名上田桃子。姫路市に生まれる。幼時から石井漠(ばく)、石井小浪(こなみ)に師事、文化学院を卒業。1943年(昭和18)日劇ダンシング・チームに入り、益田隆(ますだたかし)、伊藤道郎(みちお)の指導を受ける。第二次世界大戦後は、日劇で『アニトラの踊り』を踊り、1946年東京バレエ団の結成に参加、『パガニーニの幻想』『コッペリア』を踊り、1948年には『白鳥の湖』に主演した。1950年に谷桃子バレエ団を結成、以降『ジゼル』(1956年舞踊ペンクラブ賞)『リゼット』(1962年芸術祭奨励賞)などをレパートリーとして活躍、1972年東京新聞社主催の舞踊芸術賞受賞。1974年現役引退後も同バレエ団の芸術監督、教師として後輩の育成に努めた。

[市川 雅・國吉和子]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「谷桃子」の解説

谷桃子 たに-ももこ

1921-2015 昭和時代のバレリーナ。
大正10年1月11日生まれ。石井小浪に師事。日劇にはいり,昭和21年小牧正英の東京バレエ団に参加,「パガニーニの幻想」「コッペリア」の日本初演で主演。24年谷桃子バレエ団を創設,プリマドンナとして活躍した。49年現役を引退,のち谷桃子バレエ団芸術監督。第3代日本バレエ協会会長をつとめた。平成27年4月26日死去。94歳。兵庫県出身。文化学院卒。本名は上田桃子。

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知恵蔵mini 「谷桃子」の解説

谷桃子

日本のバレリーナ。1921年、兵庫県生まれ。43年に日劇ダンシングチームに入団し、現代舞踊のダンサーとして活動。第2次世界大戦後にクラシックバレエに転向し、49年、東京都内に谷桃子バレエ団を設立。「白鳥の湖」のオデット役などを務め、全国的なバレエブームを巻き起こした。74年に現役を退いて以降は、バレエ団の監督や振付家として後進の指導に当たり、数多くのバレエダンサーを輩出。古典だけでなく創作バレエの上演にも力を注ぎ、日本バレエ界の発展に尽くした。84年に紫綬褒章、93年に勲四等宝冠章を受章。2003年から06年まで日本バレエ協会の会長も務めた。15年、死去。享年94。

(2015-4-30)

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367日誕生日大事典 「谷桃子」の解説

谷 桃子 (たに ももこ)

生年月日:1921年1月11日
昭和時代;平成時代のバレリーナ

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