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尹善道 いんぜんどうYun Sǒndo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尹善道
いんぜんどう
Yun Sǒndo

[生]宣祖20(1587)
[没]顕宗12(1671)
朝鮮,李朝中期の詩人。字,約而。号,孤山または海翁。諡号,忠憲。仁祖6 (1628) 年別試文科に壮元及第。王子師傅 (しふ) となり鳳林大君 (のちの孝宗) を輔導した。礼曹参議,同副承旨などを歴任。性格が剛直であったために,生涯のうち 20年余流刑にされ,19年間隠居生活をおくったが,このような生活が作品によく反映している。彼は当時の漢文と儒教のジャングルのなかで自然と人生を自国語で表現することに努め,古人に追従しない独自の創意性を発揮,時調 (シジョ) に新しい境地を開いた。朝鮮語を美しく彫琢,醇化し,向上させた功績は大きく,時調文学の第一人者と称される。詩文集『孤山遺稿』 (6巻6冊) に約 80首の時調と多くの漢詩文が収録されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

いんぜんどう【尹善道 Yun Sŏn‐do】

1587‐1671
朝鮮,李朝の文臣,歌人。字は約而,号は孤山。海南の人。鳳林大君(孝宗)の師傅で官は礼曹参議に至る。憂国の志が強く,国政をほしいままにする権臣を弾劾したために何度も各地へ流配の憂目にあった。官界への意欲を断ち郷里の海南へ戻ったが,やがて南海の孤島,甫吉島に入って楽書斎と名づけた書斎を築き,読書と詩作を楽しみながら生涯を終えた。彼の文集《孤山遺稿》には,〈山中新曲〉〈山中続新曲〉などの題で時調首と,独特の詩型による〈漁夫四時詞〉(40首)が収められている。

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