尿器(読み)ニョウキ

精選版 日本国語大辞典 「尿器」の意味・読み・例文・類語

にょう‐きネウ‥【尿器・溺器】

  1. 〘 名詞 〙 寝床近くに置いて、病人や老弱者、幼児などが小便をするのに用いる器。しびん。おまる便器
    1. [初出の実例]「汲泉涓溺器婢妾豈無人」(出典御伽草子二十四孝(室町末))
    2. [その他の文献]〔新五代史‐後蜀世家〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尿器」の意味・わかりやすい解説

尿器
にょうき

尿を入れる容器。床上安静で便所に行けない場合や、老人夜間の排尿回数が多かったり、寒い季節の夜間など寝床で排尿するときに用い、溲瓶(しびん)ともいう。ガラス製、プラスチック製などがあり、前者は尿の性状がそのまま外側から観察できてよいが、壊れやすい。後者は軽くて壊れにくく、ガラスほど冷たさを感じないが、不透明のため尿の性状が観察しにくい。口の部分の形状によって男子用(円筒形)、女子用(朝顔形)に分けられる。女子の場合は、慣れないと尿を漏らしやすい。最近は、尿を漏らさないように、体に当てる部分と尿を貯溜(ちょりゅう)する部分とを区分し、その間をゴム管で連結したものなど、機能的な改良品が市販されている。

[山根信子]

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普及版 字通 「尿器」の読み・字形・画数・意味

【尿器】にようき

おまる。

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