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尿糖 にょうとう

妊娠・子育て用語辞典の解説

にょうとう【尿糖】

糖質は人間の大事なエネルギー源。特に妊娠中は、ママの血液中の糖質が赤ちゃんの発育を促します。赤ちゃんはママからの糖質配給で育つといっても言い過ぎではありません。ママの体はせっせと糖をつくったり配給したりするので、妊娠中は尿中にも糖が出やすくなるのです。母子健康手帳(尿糖)欄には、問題なし(糖は出ていない)なら(−)、出ている場合は程度によって(1+)(2+)となります。これは必ずしも異常ではありませんが、なかには妊娠をきっかけに妊娠糖尿病になる人もいるので、くり返して陽性であったり、強陽性の場合は注意が必要です。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授) 妊娠・子育て用語辞典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

にょう‐とう〔ネウタウ〕【尿糖】

尿に排出されるブドウ糖のこと。
[補説]血液に含まれる糖(血糖)は、腎臓で濾過・再吸収されて血液に戻り、通常、尿には排出されないが、血糖値が一定濃度を超えると、尿に糖が混じるようになり、糖尿病が疑われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿糖
にょうとう

尿中のブドウ糖。血液中のブドウ糖(血糖)が尿中に漏れ出たもの。糖尿病を判定するためによく用いられる臨床検査項目として重要なものの一つである。健常者ではブドウ糖は糸球体で濾過(ろか)され、近位尿細管でそのほとんどが吸収されたのち、さらに遠位尿細管で再吸収される。それでも尿中には1デシリットル当り2~20ミリグラム程度が検出されるが、これは正常の範囲である。
 尿中に排泄(はいせつ)された尿糖の数値の上昇は、尿細管の再吸収量の上限値(閾値(いきち))を超えて血糖が上昇した場合や、腎(じん)の糖排出機能が低下した場合などにみられる。血中に存在する糖の値を血糖値といい、この値が1デシリットル当り180ミリグラム以上になると高血糖とされ、尿中に糖が排出されるようになる。また血糖値が高くない場合でも、尿細管による糖の再吸収が障害されることにより尿糖が多くなった状態は腎性糖尿(尿糖)とよばれる。このほか、糖質を大量に摂取した場合や、運動後、外傷後などにも尿糖の増加が認められることがある。尿糖の検査は正確な値を得るために、一度排尿したのちにふたたび採尿する2回採尿法が用いられる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の尿糖の言及

【小児糖尿病】より

…いずれにせよ,これらの原因が単独で糖尿病発症をもたらすのではなく,多くの因子が複雑にからみあって発症すると考えられる。
[病態生理および症状]
 インシュリン分泌が不足すると,血糖が利用されないためにその濃度は上昇し(高血糖),それが160~180mg/dlを超えると腎臓から尿中へブドウ糖が漏れ出て尿糖陽性となる。すなわち多量のエネルギー源が使用されないまま尿中に失われるため,体組織はエネルギー不足状態となり,そのため空腹感が強く,食欲が亢進する。…

※「尿糖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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