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母子健康手帳 ぼしけんこうてちょう

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妊娠・子育て用語辞典の解説

ぼしけんこうてちょう【母子健康手帳】

母子健康手帳は「母子保健法」という法律に基づき、交付されるもの。市区町村役場に妊娠届けを出して入手します。妊娠初期からお子さんが小学校に入学するまでの間の母子の一貫した健康記録ですから、妊婦健診健康相談乳幼児健診、予防接種、ほか赤ちゃんが病気で受診するときなどは必ず持参しましょう。手帳の前半、51ページまでは全国共通ですが、表紙やデザインは市区町村によって違い、バラエティに富んでいます。双子ちゃんならそれぞれに子に1冊ずつ交付されますし、日本在住の外国人妊婦さんのために、英語やハングル語などが併記された母子健康手帳も実はあります。ちなみに母子健康手帳の歴史は昭和17年に創設された「妊産婦手帳」までさかのぼれます。一貫した母子の記録というアイディアはとてもよいということで、現在はアジアの他の国で取り入れているところもあります。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

母子健康手帳

前身は1942年に配布された「妊産婦手帳」。妊産婦や乳児の高い死亡率を改善しようとつくられた。いまの母子健康手帳は母子保健法にもとづくもので、市町村が発行する。6歳までの健康診断記録や乳幼児の身体発育曲線、予防接種の記録など厚労省が定める項目のほか、歯科健診の記録や育児に関する制度など、自治体などが独自に編集する任意記載の項目からなる。

(2011-02-28 朝日新聞 朝刊 生活1)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ぼし‐けんこうてちょう〔‐ケンカウてチヤウ〕【母子健康手帳】

母子保健法に基づき、妊娠の届け出をした者に都道府県知事が交付する手帳。妊産婦や乳幼児の健康を保護する目的のもので、妊娠・出産の状況や、乳児の発育状態などを記録する。母子手帳

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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百科事典マイペディアの解説

母子健康手帳【ぼしけんこうてちょう】

母子保健法に基づき,妊娠の届出をした者に対し都道府県知事から交付される手帳。妊婦の把握や母子に対する一貫指導の資料となるもので,妊娠・出産・育児に関する記事とともに,妊産婦・乳幼児が保健指導健康診査を受けたときの結果が記録される。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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家庭医学館の解説

ぼしけんこうてちょう【母子健康手帳】

 母子健康手帳は、妊娠・出産・育児を通して、母と子の一貫した健康管理を記録するための手帳です。そして、医師の記録とともに、妊産婦みずからが記入するという特徴をもっています。このことは、住居の移動や受診する医療機関が変わったとき、参考資料として大いに役立つものです。
 妊娠の診断を受け、胎児の心音が確認されたら、なるべく早く居住地の市区町村役所(場)、または出張所に行き、妊娠届を提出してください。そのとき、母子健康手帳が交付されます。
 手帳に記入される項目は妊娠・出産の診察・検査、分娩(ぶんべん)の状態、産後の経過、子どもの健康状態、発育、予防接種、さらに、はたらく女性のための法律など盛りだくさんです。
 この手帳は子ども1人に1冊ずつあり、紛失したときは再交付されますし、たとえ出産後でも新たに交付されます。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

ぼしけんこうてちょう【母子健康手帳】

母子保健法に基づき、妊娠の届出をした者に地方自治体が交付する手帳。妊娠中の経過、出産状況、乳幼児の発育状況などが記録され、母子の健康記録と保健指導の基礎となる。母子手帳。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

母子健康手帳
ぼしけんこうてちょう

妊婦が都道府県に妊娠の届出をすると交付される手帳で,妊娠,出産,産褥時の母の健康状態,出生後,入学までの子供の健康状態,予防接種の記録などが記載される。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

母子健康手帳
ぼしけんこうてちょう
maternal and child health handbook

母子保健法(16条)に基づき、市町村から妊娠の届出をした妊婦に交付される手帳。妊産婦と乳幼児が健康診査または保健指導を受けたときは、そのつど必要な事項の記載を受けることが定められ、手帳の様式は省令で定めることになっている。
 歴史的には、厚生省(現厚生労働省)が1942年(昭和17)に妊産婦手帳規定をつくり、妊娠を届け出た者に配布したのに始まる。妊娠を把握し、妊婦への保健指導により、当時高かった妊産婦や新生児の死亡率を下げる目的であり、当時厚生省の医官であった瀬木三雄(その後初代の母子衛生課長)がドイツの母親手帳(ムッターパス)を参考に作成した8ページの小冊子であった。この手帳をもつことにより食料や布などの加配が受けられることもあって普及した。第二次世界大戦後の1947年に児童福祉法が制定されたのに伴い、翌年から母子手帳として子どもの記録欄も加えられた24ページの手帳の配布が始まった。さらに1965年に母子保健法が制定されて母子健康手帳と改称、医学的記録のほかに妊娠・出産・育児情報が充実され、46ページの手帳となった。1976年には妊娠中の記録の充実に加え、乳幼児期の健康チェックに適した月年齢ごとに発達や健康をチェックする保護者のためのページと、健診の結果を記入するページを設ける改正が行われ、さらに1992年(平成4)の改正で現在の様式になり、内容も増加し80ページを越えた。
 母子健康手帳は、前半の省令様式の部分(保護者自身と医療・保健の担当者が記入する、妊産婦や新生児・乳幼児の記録に関する部分。省令で定め全国一律)と、後半の情報の部分(妊産婦の健康管理や新生児・乳幼児の養育に必要な情報を記載した部分。手帳を配布する市町村が地域の実情にあわせて独自に作成してよい)とで構成されている。後半の情報の部分は妊娠中から幼児期までを通して重要な注意事項をミニ育児書的に解説しており、公費負担制度や働く女性のための法律や支援の制度も解説している。
 厚生労働省では、10年ごとに乳幼児の体重、身長などの発育調査を行っており、母子健康手帳にはその結果による発育曲線を載せているが、2000年に行われた調査による発育曲線の変更を機会に、2002年に手帳内容の一部改正が行われた。改正の概要は、情報の追加と、育児不安の軽減、育児支援、父親の育児参加、働く女性および男性のための出産・育児に関する制度などの記述の強化である。たとえば、表紙に母子の氏名だけでなく両親の氏名を書き込めるようにしたこと、産後の気分の落ち込み(マタニティブルーズ)や育児困難に気づくための質問を追加したこと、1歳以降も無理に母乳をやめさせる必要はないとする考え方が主流になってきていることから断乳の表現を削除したこと、保護者に必要以上の不安を与えないよう発育曲線を3と97パーセンタイル(百分位数)2本の曲線のみで示すこと(10および90パーセンタイル曲線の削除)、などが行われた。また乳幼児突然死症候群、揺すぶられっ子症候群、モヤモヤ病の説明、葉酸摂取の必要性、それに指しゃぶりの解説などが述べられている。
 手帳は全体で88ページほどの構成で、保護者が自由に記入できるスペースもあり、簡略な育児記録ないし育児書でもあり、母子保健における健康教育の教材としても有効であるとして国際的評価も高い。[平山宗宏]
『日本助産婦会編、本多洋著『母子健康手帳の変遷とその時代的意義について』(1986・日本助産婦会) ▽厚生省児童家庭局母子衛生課編『日本の母子健康手帳』(1991・保健同人社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の母子健康手帳の言及

【育児】より

…このほか,私的に病産院,デパートなどで健診や育児相談の場が提供されている。
[母子健康手帳]
 一般に〈母子手帳〉ともいわれ,母子保健法に基づいて,妊娠を届け出た婦人に交付され,妊娠中,出産前後の母体,新生児期から学齢までの乳幼児の健康状態の記録にあてられる小冊子である。身体計測や健康診査の記録のほか,発達のチェックリスト,歯科健診記録,予防接種記録などのページがある。…

【母子手帳】より

…母子保健法にもとづき,妊娠届の提出に際して各都道府県知事あるいは特別区長が交付する手帳。正称は母子健康手帳という。妊産婦,乳幼児の保健指導の基礎となり,妊娠,出産,育児に関する母子の一貫した健康記録となるもので,妊産婦,乳幼児が健康診査または保健指導を受けたとき,必要な記載を受けることになっている。…

【母子保健】より

…その間,1934年には恩賜財団母子愛育会が設立され,日本の母子保健事業の発展に多大な貢献をしてきた。その後,母子保護法(1937),社会事業法(1938)の制定によって,母子に対する保護が公衆衛生と社会福祉の両面から考えられるようになり,さらに42年には現在の母子健康手帳(母子手帳)のもととなった妊産婦手帳の制度が設けられた。第2次大戦後は,47年に厚生省に児童局(1964年に児童家庭局となった)が設けられ,母子衛生課がおかれたこと,翌48年に児童福祉法が施行されたこと,65年に母子保健法が制定されたことなどにより,統合的な母子保健対策が一貫した体系で推進されるようになった。…

※「母子健康手帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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