コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

岐阜提灯 ギフヂョウチン

デジタル大辞泉の解説

ぎふ‐ぢょうちん〔‐ヂヤウチン〕【岐阜灯】

岐阜特産の提灯。細骨に薄紙をはり、種々の模様を描く。納涼用に軒先などにつるす。 夏》

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

岐阜提灯

岐阜市歴史博物館の大塚清史学芸員(52)によると、江戸時代後期に江戸で流行したが、明治維新の前後にぜいたくを慎む風潮が強まり衰退した。しかし明治時代に復興が図られ、海外の博覧会で高く評価されて、明治30年(1897年)代から盛んに輸出されるように。1995年、国の伝統的工芸品に指定された。 岐阜提灯協同組合の尾関守弘理事長(64)は「特に細い竹骨をつくる職人が全国でも少なくなっていることが課題」と話す。提灯の生産量が減っており、現代の住居に合ったものをつくるのに試行錯誤している状況という。

(2015-09-07 朝日新聞 朝刊 岐阜全県・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岐阜提灯
ぎふぢょうちん

岐阜特産の提灯で、細い竹骨に薄い美濃(みの)紙を張り、花鳥草木の彩色絵を施した長卵形の提灯。お盆に仏前に供えたり、軒先に吊(つ)るしたりする提灯として広く用いられ、盆提灯ともいわれる。岐阜での提灯の製造は、『守貞漫稿(もりさだまんこう)』に「岐阜提灯」の記載があり、江戸時代後期には行われていたことがわかるが、岐阜の特産として目だってきたのは明治時代中ごろからで、初めは問屋が工場をもち、職人を雇って製造が行われた。その後大正時代なかばからは需要が増えるに伴い、各製造工程の分業化が進み、口輪(くちわ)屋、塗師、蒔絵(まきえ)師、板目彫(いためぼり)師、刷込(すりこみ)師、張屋(はりや)が独立した。それぞれ問屋の発注を受けて生産が行われている。[小川直之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

岐阜提灯[提灯・和傘]
ぎふちょうちん

東海地方、岐阜県の地域ブランド。
岐阜地方に由来する製法により岐阜地方で生産されたちょうちん。岐阜提灯の発祥については諸説あって詳細が判然としないが、18世紀中頃に始まったという。19世紀前半の文化・文政年間(1804年〜1830年)には草花を描いた提灯が普及。原材料となる和紙や竹が豊富にあったことから岐阜での提灯づくりが発展した。いまも良質な竹と和紙を主な材料として秋草や風景などを描いた美しい提灯がつくられている。1995(平成7)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2006(平成18)年12月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5007749号。地域団体商標の権利者は、岐阜提灯協同組合。

出典|日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について | 情報

世界大百科事典内の岐阜提灯の言及

【提灯】より

…また祭礼のときに御神灯として軒先などにつるすのは球形のものが多い。岐阜提灯もこの吊提灯の一種で,これは棗形である。初め盆提灯として使用されたが,その形態,模様などが優美なので,夏の夕暮れなどに軒先につるして点灯し,納涼気分を味わう風も行われている。…

※「岐阜提灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

岐阜提灯の関連キーワード岐阜市歴史博物館盆提灯・盆提燈絵提灯・絵提燈岐阜県岐阜市岐阜(市)美濃和紙板目彫絵提灯

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

岐阜提灯の関連情報