長唄曲名および山田流箏曲名。長唄としては,2世岡安源助作曲の秘曲《擣衣(きぬた)》の俗称。岡安家には《月前の擣衣》が伝えられていたとされるが,現行の《月前の砧》は3世杵屋(きねや)正治郎が1854年(安政1)作曲したもので別曲。原曲の作曲については諸説あり,いずれも信じがたい。長唄との関係も不明。酒井抱一(1828没)筆《吾妻唄》に,山田流箏曲としての曲名が初出。ただし,現行曲は藤植(ふじえ)流胡弓奥組本曲を,山田流箏曲家で藤植流胡弓の家元であった山室保嘉が,19世紀末(明治20年代)に箏曲に移曲し,3世山勢松韻などが世に広めたもの。今井慶松の編曲や,中能島欣一の替手(かえで)の作曲がある。歌詞は,箏組歌《菜蕗(ふき)》の第3歌を原拠とした短いもので,砧の音を象徴したさまざまの音型を用いた手事が中心となる。最初の方の中心旋律は,長唄《秋色種(いろくさ)》や《喜三(きみ)の庭》にとり入れられていて有名。
執筆者:久保田 敏子
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