岡康砧(読み)おかやすきぬた

日本大百科全書(ニッポニカ)「岡康砧」の解説

岡康砧
おかやすきぬた

箏曲(そうきょく)の曲名。原曲の作曲者については諸説あってさだかでない。山田流の場合、現行曲は、藤植(ふじえ)流の胡弓(こきゅう)曲を明治20年代に山室保嘉(やすよし)が中心になって曲に作曲したものである。夜半に、遠くから聞こえてくる(きぬた)を打つ音が、時雨(しぐれ)の雨音と重なり、なんともいえぬ情趣を醸し出すようすを歌う。手事(てごと)とよばれる長い間奏部分に、テンレンテンレンと砧を打つリズムが規則的に現れ、替手の箏がバリエーションのリズムを刻む。箏の器楽的可能性を追求した作品といえよう。

[茂手木潔子]

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百科事典マイペディア「岡康砧」の解説

岡康砧【おかやすぎぬた】

山田流箏曲の曲名。原曲の作曲には諸説があって判然としない。文政11年以前には山田流箏曲として行われていた可能性もあるが,現行のものは,藤植流胡弓本曲を明治20年代に山室保嘉らが胡弓入りの箏・三弦合奏曲としたもの。現在では胡弓なしで,場合によっては尺八入りで演奏されることが多い。

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精選版 日本国語大辞典「岡康砧」の解説

おかやすぎぬた をかやすぎぬた【岡康砧】

箏曲(そうきょく)。山田流。手事物。作曲者不明。一説に、享保・元文年間(一七一六‐四一)に岡安小三郎が作曲したという。胡弓(こきゅう)の曲に編曲されて伝えられ、明治二〇年(一八八七)頃、山室保嘉が箏曲として復活。長い手事が秋を抒情的に表現する。

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デジタル大辞泉「岡康砧」の解説

おかやすぎぬた〔をかやすぎぬた〕【岡康砧/岡安砧】

箏曲そうきょく。山田流。手事物。作曲者不明。一説に、享保・元文年間(1716~1741)に岡安小三郎が作曲したという。胡弓こきゅうの曲に編曲されて伝えられ、明治20年ごろ、山室保嘉が箏曲として復活。

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