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菜蕗 ふき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菜蕗
ふき

箏曲の曲名。「蕗」「草蕗」「富貴」「布貴」とも書く。筑紫箏および一般の箏曲組歌の代表曲。別名『越天 (殿) 楽 (えてんらく) の曲』。雅楽『越天楽』の箏を弾いて,管楽器の唱歌 (譜唱) を歌う代りに,意味のある歌詞をあてはめることから発生したと思われる「越天楽謡物 (うたいもの) 」の寺院歌謡を原流とし,筑紫箏を経て,八橋検校改調による箏曲の最初の曲となったもの。

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百科事典マイペディアの解説

菜蕗【ふき】

箏曲の曲名。八橋検校が作曲した箏組歌13曲の第1曲。筑紫箏の同名の曲を八橋検校が改訂したもので,組歌の中で最も有名な曲の一つ。歌詞は筑紫箏のものとほぼ同じで,《源氏物語》,《和漢朗詠集》などから取材している。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふき【菜蕗】

箏曲の曲名。富貴,蕗,布貴などとも書く。《越天楽(の曲)》ともいう。箏伴奏の〈越天楽歌物(うたいもの)〉が組歌形式の歌曲に発展した過程を示すものの最古典曲。賢順作曲の筑紫箏の第1曲であり,八橋検校作曲の組歌の第1曲でもある。現行の伝承では,表組の第1曲。7歌からなり,第1歌を序歌とすることもあり,さらに,序と称する32拍子(1歌の半分。64拍)の前奏が付けられることもある。第2歌,第3歌,第7歌は,能《咸陽宮(かんにようきゆう)》琴の段にも引かれる。

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

菜蕗 (フキ・ナブキ)

学名:Petasites japonicus
植物。キク科の多年草,園芸植物,薬用植物

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