岩綿(読み)がんめん

世界大百科事典 第2版の解説

がんめん【岩綿 rock wool】

玄武岩,安山岩のような火成岩を溶融し,空気を吹き付けて急冷し綿状にしたもの。ロックウールともいう。一般に密度は100~400kg/m3程度となる。ガラス繊維の短繊維と似た形態をもつので,同じように断熱材,吸音材などとして使われるが,綿状の中に球状のものが混入することが多いのと,ガラス繊維よりもろいので,用途は限定される。【柳田 博明】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

がんめん【岩綿】

玄武岩・安山岩や鉱滓を高温で溶融し、遠心力あるいは圧縮空気で吹き飛ばして急冷し、繊維状にしたもの。断熱材・吸音材などに利用。ロック-ウール。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岩綿
がんめん
rock wool

人工無機繊維の一種で、建築材料として用いられる。ロックウールともいう。安山岩、玄武岩などの岩石や、マンガン、ニッケルなどの鉱滓(こうさい)(スラグslag)などの混合物に石灰を混合して1500~1600℃の高温で溶融して炉の下から流出させ、これを遠心力、圧縮空気または高圧蒸気で吹き飛ばして繊維状にしたもの。溶融してガラス質を呈しているため繊維はもろく長繊維はできない。太さは2~20マイクロメートルで、長さが10~100ミリメートル程度である。
 製品には一部繊維にならずに溶融粒のままの状態の小粒が混じることが多く、これが多量に含まれているものは不良品である。一般には軽くプレスして板状にし、保温材(断熱材)、吸音材として用いる。また無機質であるため、石綿(せきめん)、セメントと混合吹付けし、耐火材としても用いる。[森 実]

製品の種類

(1)岩綿保温材 岩綿に適当な接着剤を用いて板状に成形したもの。密度0.2グラム/立方センチメートル、熱伝導率0.044キロカロリー/メートル/時/℃以下。
(2)岩綿吸音材 適当な接着剤を用いて板状にしたもの。平ラスで補強板状にしたブランケット状のものと、層状岩綿を一定幅に切り取り、そろえて縦に並べ、外被として布を片面に張って仕上げたものなどがある。
(3)岩綿フェルト 岩綿に適当な接着剤を用いて弾力あるフェルト状につくったもの。
(4)岩綿保温筒 岩綿に適当な接着剤を用いて円筒状に成形し、必要に応じて適当な外被を張り付け、または防水剤を加えて円筒状にしたものがある。[森 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

がん‐めん【岩綿】

〘名〙
① 岩石から作った人工繊維の一つ。玄武岩、安山岩、蛇紋岩などの塩基性火成岩を溶融し、綿状の繊維にしたもの。断熱材、吸音材などに用いる。ロックウール。スラグウール。珪石綿。岩石繊維。
② 石綿(いしわた)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ダイバーシティ

ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android