崇める(読み)アガメル

デジタル大辞泉 「崇める」の意味・読み・例文・類語

あが・める【崇める】

[動マ下一][文]あが・む[マ下二]
きわめて尊いものとして敬う。崇敬する。「救世主と―・める」
大事に扱う。寵愛ちょうあいする。
「昨日まで高き親の家に―・められかしづかれし人の娘の」〈・若菜上〉
敬う[用法]
[類語]尊敬敬う尊ぶ仰ぐ敬する畏敬崇拝敬愛慕う敬慕敬仰景仰崇敬私淑傾倒心酔心服敬服

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「崇める」の意味・読み・例文・類語

あが・める【崇】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あが・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 尊いものとして扱う。尊敬する。敬う。
    1. [初出の実例]「敬(ゐや)び重(アカメ)たまふこと、特(こと)に異(け)なり」(出典日本書紀(720)皇極三年正月(岩崎本訓))
    2. 「この宮には仏法をさへあがめ給て」(出典:大鏡(12C前)三)
  3. 寵愛する。だいじに扱う。大切にする。
    1. [初出の実例]「故に、汝(いまし)本より朕が心腹(こころ)(た)り。愛寵(めぐみアガムル)情、比(たぐひ)を為(す)べからず」(出典:日本書紀(720)舒明即位前(北野本訓))
  4. 言葉を、目上の人に対して用いるのにふさわしい、ていねいな言い方にする。
    1. [初出の実例]「『ヲノノエヲ イッポンクダサレバ イチゴノゴヲント ゾンジョウズル』ト コトバヲ agame(アガメ)」(出典:天草本伊曾保(1593)山と杣人の事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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