敬う(読み)ウヤマウ

デジタル大辞泉 「敬う」の意味・読み・例文・類語

うや‐ま・う〔‐まふ〕【敬う】

[動ワ五(ハ四)]相手を尊んで、礼を尽くす。尊敬する。「師と―・う」
[可能]うやまえる
[用法]うやまう・あがめる――「敬う」は、対象を高位のもの、上位のものとして礼を尽くす意で、「神仏を敬う」などのほか、「老人を敬う」「恩師を敬う」のように身近な相手にも向けられる。◇「あがめる」は「神(祖先)を崇める」のように、絶対的な存在を拝むようにする意。◇類似の語に「尊ぶ」がある。「尊ぶ」は対象の価値を認めて大切にする意で、「神(祖先)を尊ぶ」のほか、「各人自由意志を尊ぶ」「拙速を尊ぶ」のように抽象的なものに関しても広く用いる。
[類語]尊敬尊ぶ崇める仰ぐ敬する畏敬崇拝敬愛慕う敬慕敬仰景仰崇敬私淑傾倒心酔心服敬服

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精選版 日本国語大辞典 「敬う」の意味・読み・例文・類語

うや‐ま・う‥まふ【敬】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 相手を尊んで礼をつくす。つつしんで対する。尊敬する。いやまう。
    1. [初出の実例]「釈迦の御足跡(みあと)(いは)に写し置き 宇夜麻比(ウヤマヒ)て後の仏に譲りまつらむ捧げまうさむ」(出典仏足石歌(753頃))

敬うの補助注記

「うや」「ゐや」は、礼儀の意を表わす名詞であるが、それぞれには、「うやぶ」「うやまふ」「ゐやぶ」「ゐやまふ」のような動詞形と、「うやうやし」「ゐやゐやし」のような形容詞形があった。

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