徳川秀忠の室。家光の生母。お江与(えよ)の方、お江(ごう)、小督(おごう)などとよばれる。諱(いみな)は達子(たつこ)。近江小谷(おだに)城主浅井長政(あさいながまさ)の三女で、母は織田信長の妹小谷(お市)の方。1573年(天正1)、信長によって包囲された小谷城落城の際、母、二人の姉、お茶々(豊臣秀吉側室淀殿(よどどの))、初(京極高次(きょうごくたかつぐ)室常高院(じょうこういん))とともに脱出、信長に養われる。母の再婚によって柴田勝家(しばたかついえ)の越前北庄(きたのしょう)城に移るが、1583年、秀吉と対立し敗れた勝家は自害、母もそれに続く。姉とともに秀吉に養われ、尾張大野城主佐治一成(さじかずなり)と結婚し、秀吉の意向によって離縁。秀吉の養女となって羽柴秀勝(はしばひでかつ)と結婚するが、秀勝は朝鮮に出陣し没する。1595年(文禄4)、徳川秀忠と結婚。家光、忠長(ただなが)、千姫、和子(後水尾天皇(ごみずのおてんのう)中宮東福門院(とうふくもんいん))ら2男5女を生む。江戸城で没後、従一位(じゅいちい)を贈られる。
[真下道子]
『西岡虎之助著『日本女性史考』新装版(1983・新評論)』
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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