延福寺(読み)えんぷくじ

日本歴史地名大系 「延福寺」の解説

延福寺
えんぷくじ

[現在地名]亀岡市本梅町西加舎

西加舎にしかやの南、まる山の東麓にある。山号丸岡山、高野山真言宗本尊薬師如来・阿弥陀如来

寺伝に、久寿元年(一一五四)文覚開山とし、正和元年(一三一二)祐弁が再興、薬師堂・大師堂・鐘楼仁王門などの伽藍が完備したという。江戸時代には薬師堂は山上にあったが、現在は鐘楼だけが山上に残る。


延福寺
えんぷくじ

葛上かつじよう郡内の中世寺院であるが、所在地は不詳。仁安二年(一一六七)八月一五日の興福寺公文所下文案、同三年正月二七日の興福寺政所下文案(いずれも興福寺本因明四相違裏文書)に「延福寺」の名がみえる。室町期の越智郷段銭帳(春日大社文書)には楢原ならばら方として「延福寺 三町」とある。


延福寺
えんぷくじ

[現在地名]斐川町名島

北島きたじま南方に位置する。東光山と号し、日蓮宗。本尊は大曼荼羅。永禄元年(一五五八)開基という(雲陽誌)。「伊波野村誌」によると、明治年代は法華宗または本門宗本山要法寺末であったが、昭和一六年(一九四一)身延山末に改めたという。境内に三十三番神堂があり、本尊の板曼荼羅の端書に「神門郡北島邑延福寺常住」とあるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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