デジタル大辞泉
「引合う」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ひき‐あ・う‥あふ【引合】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 互いに引く。引っぱり合う。
- [初出の実例]「刀を奪はれ進らせじと、引合ひける間」(出典:太平記(14C後)一三)
- ② 互いに手を取り合う。互いに助け合う。また、通じ合う。
- [初出の実例]「星野・行明等と引合ひ、国へ入ける路次の軍に打負て」(出典:太平記(14C後)三五)
- ③ 小言(こごと)をいう。江戸時代、店者仲間の語。
- [初出の実例]「又引合れる事じゃなどといふ。是小言を引合と云」(出典:洒落本・五臓眼(1789‐1801)店者の癖)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 取引をする。とりきめをする。約束をする。
- [初出の実例]「酒屋の門をたたく月の夜〈涼葉〉 人足の貫目ひきあふござづつみ〈大舟〉」(出典:俳諧・金蘭集(1806))
- ② 投資と利益がつりあう。また、収支がつりあう。わりにあう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「お天気都合が悪いと休みが勝ちますからね、やっぱり引合(ヒキアヒ)ません」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
- ③ 苦労や努力に値する結果が得られる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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