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中生動物 ちゅうせいどうぶつMesozoa

6件 の用語解説(中生動物の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中生動物
ちゅうせいどうぶつ
Mesozoa

原生動物後生動物の中間の体制をもった一動物群で,P.ベネデン (ベルギーの動物学者) が 1876年に動物界の1門として設けた。体は体表と体内部との2種の細胞群に分化するのみで,細胞が結合して組織を構成することはなく,後生動物の卵発生中にみられる桑実胚またはプラヌラに似ている。

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デジタル大辞泉の解説

ちゅうせい‐どうぶつ【中生動物】

動物界の一門。体はきわめて単純な形で、原生動物後生動物との中間形、または多細胞動物寄生により退化したものとする説がある。タコの腎嚢(じんのう)に寄生する二胚虫(にはいちゅう)などが含まれる。

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百科事典マイペディアの解説

中生動物【ちゅうせいどうぶつ】

無脊椎動物の一門。原生動物と後生動物とをつなぐ動物群と考えられたのでこの名があるが,現在では後生動物が寄生生活へ転じることによって退化したものとされる。系統関係は不明で,生活史や形態から吸虫類,ユムシ類あるいは腔腸動物に由来するなどの説がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうせいどうぶつ【中生動物 Mesozoa】

動物界の一動物門。体が少数の細胞からできている寄生性の微小動物。原生動物から後生動物へ進化する中間に位置する一群としてファン・ベネデンvan Benedenにより名づけられた(1876)。しかし,現在では扁形動物の吸虫類が寄生生活によって退化したもの,また体をおおう繊毛や生殖孔の位置から環形動物のユムシ類が退化したもの,また腔腸動物の幼生に似ているところから腔腸動物と近縁な動物と考える学者などがおり,まだ系統上の真の解明はなされていない。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうせいどうぶつ【中生動物】

動物分類上、原生動物と後生動物との中間に位置する動物。寄生性の微小な動物で、二胚虫が代表的。扁形動物の吸虫類が寄生により退化したもの、という説もある。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中生動物
ちゅうせいどうぶつ

原生動物と後生動物との中間動物としてかつて二胚虫(にはいちゅう)類に与えられた名称。現在では扁形(へんけい)動物門の一綱として扱われ、二胚虫類と直遊虫類との二目からなる。この動物群は一般に顕微鏡視的な大きさで、外形は帯状(前者)か円錐(えんすい)状(後者)。海産動物の体内に寄生するため内部構造はきわめて単純化しているが、生活史の一時期には例外なく体表に繊毛域を有する。体内には数個から数十個の細胞があり、これらから新個体が形成される。
 中生動物という語はかつては体系だった分類学上の一群ではなく、体制が簡単で個体の発生過程における桑実(そうじつ)期または中実胞胚(ちゅうじつほうはい)期に相当するような動物群のことであった。ところが、その後の研究によりその大部分はほかの動物群中に編入されるようになってしまった。たとえば、AmoebophryaやNeresheimeria、Haplozoonは渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)類に、Physemariaは有孔虫類に、TreptoplaxとXenoturbellaはクラゲ類に、Buddenbrockiaは退化した線虫類として扱われ、原生動物と後生動物とを結ぶという厳密な意味での中生動物は、板生動物のTrichoplax(センモウアメーバヒラムシ)だけといわれている。[鈴木 實]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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