デジタル大辞泉
「御山」の意味・読み・例文・類語
お‐やま【▽御山】
1 山を丁寧に、また、親しんでいう語。
2 宗教上の霊地としての山を敬っていう語。「六根清浄お山は晴天」
3 山伏。
み‐やま【▽御山】
1 山を敬っていう語。おやま。
2 墓を敬っていう語。みささぎ。
「―にまうで給ひて」〈源・須磨〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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み‐やま【御山・深山】
- 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 )
- ① 山を敬い、ほめたたえていう語。
- [初出の実例]「夕されば美夜麻(ミヤマ)を去らぬ布雲(にのぐも)のあぜか絶えむと云ひし児ろはも」(出典:万葉集(8C後)一四・三五一三)
- 「御山へ入らせ給ふ日、雪いたく降りければ」(出典:今鏡(1170)三)
- ② 陵(みささぎ)または墓をいう語。
- [初出の実例]「身にしみてあはれにめでたしとみたてまつる御やまにまうで給て」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
- ③ ( 深山 ) 山の、奥深いところ。奥深い山。奥山。しんざん。
- [初出の実例]「美也末(ミヤマ)には 霰降るらし 外山なる 真拆(まさき)の葛 色づきにけり 色づきにけり」(出典:神楽歌(9C後)庭燎)
お‐やま【御山】
- 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
- ① 山を丁寧にいう語。
- [初出の実例]「柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える 遠いお山も 背(せい)くらべ」(出典:童謡・背くらべ(1919)〈海野厚〉)
- ② 寺社、修行場などのある、宗教上の霊地である山を尊んでいう語。また、そこに参拝すること。
- [初出の実例]「わたつ海の中に向ひていづる湯のいづのをやまとむべもいひけり」(出典:金槐和歌集(1213)雑)
- ③ 山伏(やまぶし)をいう。
- [初出の実例]「真の道をばおしへずしてひょんな所へ同道する事。うっそりとしたお山どの」(出典:浮世草子・沖津白波(1702)一)
- ④ 江戸時代、幕府・諸藩の直轄する山林をいう。御林(おはやし)。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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御山
おやま
御蔵島の最高峰で、標高は八五〇・九メートル、島の開拓神である伊太豆和気命の神体山でもある。伊豆諸島中もっとも古い火山と推定され、噴火の記録はない。山の北面に位置する火口鈴原湿原には伊豆諸島中で希少なハコネコメツツジやモウセンゴケなどの湿原植物が生育しており、都の天然記念物に指定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の御山の言及
【御林】より
…江戸時代,幕藩領主の管理下にあった保護林,または占有林の汎称であるが,公称としての御林は幕府の直轄林で,諸国御林帳に登録された保護林をいう。私藩の領主によって制定された御林は,御本山(弘前藩),御直山(秋田藩),御山(盛岡,福岡,小倉,臼杵,熊本の諸藩),御建山(水戸,福井,鳥取,松江,広島,山口,人吉の諸藩),御留山(名古屋,和歌山,高知の諸藩)などといい,あえて御林の称呼を避けるのが普通であった。これら公私の御林は,その制定目的によって(1)林業的な御林と(2)保安林的な御林とに大別される。…
【村中入会】より
…54年(承応3)の尾張藩の新田開発の方針中でも,地方知行のうちから林野を蔵入地化する方向が示されている。 第2の方策は,林野の全面的蔵入地化のもとで幕藩営林([御林](おはやし),御山,御林山,御直立,御立山,御札山,鹿倉山など)を設定し,これを農用林野から峻別する方向をとる。農用林野から分離した幕藩営林への農民の立入りには〈木一本,首一本〉といわれる過酷な制裁を加え,他方,農用林野には山年貢,秣場年貢を賦課して領主権の掌握下にある農民の林野利用を確認した。…
【森】より
…日本人が森という場合は,例えば〈[鎮守の森]〉のように,木が高く内部がうっそうと茂っていて,一種の神秘性を感じさせるようなものを中心に表現している。かつては〈森〉よりも〈山〉〈林〉の用語が多用され,近世各藩の管理する森林は〈[御林](おはやし)〉〈御山(おやま)〉であり,村民が利用する森林は〈村持山(むらもちやま)〉〈郷林(ごうばやし)〉であった。また水源涵養(かんよう)林は〈水林(みずばやし)〉とか〈田山(たやま)〉と呼ばれ,海岸の防風・防砂林は〈風除林(かぜよけばやし)〉とか〈砂留山(すなどめやま)〉と呼ばれていた。…
※「御山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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