微睡む(読み)マドロム

デジタル大辞泉 「微睡む」の意味・読み・例文・類語

ま‐どろ・む【微睡む】

[動マ五(四)]
少しの間うとうとする。「しばし―・む」
眠る。寝入る。
「まだ夜深さうな程に、―・まう」〈虎明狂・鍋八撥
[類語]寝るひと眠りひと寝入り一睡転寝うたたね仮寝かりね仮睡仮眠眠る寝付く寝入る寝込む眠り込む眠りこける熟睡する熟眠する安眠する就眠する就寝する就床する就褥しゅうじょくする床に就くしんに就く・お休みになる・御寝ぎょしんなる

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精選版 日本国語大辞典 「微睡む」の意味・読み・例文・類語

ま‐どろ・む【微睡】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. 眠気を催してちょっとの間浅く眠る。とろとろと眠る。うとうとする。
    1. [初出の実例]「ねぬる夜の夢をはかなみまどろめばいやはかなにもなりまさる哉〈在原業平〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六四四)
  3. 眠る。また、熟睡する。寝入る。転じて、活動が停止する。
    1. [初出の実例]「わかき人は、何心なく、いとようまどろみたるべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
    2. 「近代的な人間の要求はこの二十年代前半に至ってもなおまどろみつづけていたのであった」(出典:北村透谷論(1946)〈小田切秀雄〉二)

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